新聞読み方講座

 本日から三者面談です。授業は午前中だけ。午後は懇談です。この機会に進路指導部が中心になって、さまざまな企画が打ち出されました。国公立、私立大学の大学説明会はもちろん、進学講習もやっています。そして、今年は新たに「新聞読み方講座」を開催してくれました。とにかく、最近の生徒(大学生も含まれるかも・・・)は新聞を読みません。この講座に参加した生徒も、ほぼ全員新聞を読んでいませんでした。僕なんか、新聞を読まないと、その1日は何か世間から取り残されたような感覚に囚われてしまうのですが・・・。今日は、新聞休刊日ですしね。

 さて、なぜこの講座を企画したかというと、小論文にしろ、大学入試の面接にしろ、とにかく「論理的に自分の考えをまとめる、話す」ということが出来ない生徒が多いのです。昨年度も何人かを面接指導しましたが、会話が続きません。だから、正式な面接形式の練習は止めて、校長室に来た生徒達に「最初さ、雑談しようよ。リラックスして話をして。」と語りかけました。「何で、その大学を受験するの?」「何を学びたいの?」「大学出た後は何をするつもり?」とフランクな形で話をすると、色々話題が出てくるのです。「いいね、それ面白いね。」と話が進み、最後に「君の話を聞いていると、こんな感じになるよね」と話の内容を順序立てて整理してあげると、生徒の顔がパッと変わるのです。「そう、そうなんです!私はそれが言いたいのです。校長先生!」「そうか!そういう風に言えばいいのか!わかりました!」となって校長室から出ていきます。

おそらく、論理的に話ができないのは、言いたいことを整理できない、整理する練習が出来ていないのでしょうね。これは、LINEをはじめSNSの影響が大きいと思っています。スマホを使って書き込む内容は、どれも短文。感情の吐露であったり、連絡であったり・・・。こんなことを毎日していると、脳もそれに慣れてしまって、「論理的に物事を考える」という事が鍛えられなくなるのでは?と思っています。

この機会にどんどん新聞を読んで、論理的に書かれた文章に慣れてください。そして、頭を論理的思考ができるように鍛えてくださいね。あと、もう一回!ガンバ!これで終わりじゃないよ。ここからが始まりだからね。