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雨の日の出来事ー延着証明って、水戸黄門の印籠ですか?

 本日6月28日は、雨。こんな日の登校は、大変です。いつものように、私は校門に立って生徒達を迎えていました。私は、いつもチャイムが鳴る3分前からカウントダウンしています。できる限り10秒間隔で登校する生徒達に伝えています。

 チャイムがなる1分30秒まえになったので、歩いてくる生徒に「あと、1分30秒」と伝えましたが、ゆっくり歩いてきます。急ぐ様子はありません。「もしかしたら、電車が遅れたのかな?」と思って、生徒達を見ると延着証明を持っています。だから、ゆっくり歩いてくるのですね。

 みなさん、これってどう思いますか?確かに電車が遅れたのは自分のせいではありません。延着証明を持っているので、たとえ授業に遅れても遅刻扱いにはならないでしょう。ですが、だからと言って、急がなくていいのでしょうか?何が大事かというと授業に遅れないということです。それが大事なのです。「延着証明もらっているから、遅刻にならない」ということが大事ではありません。

 このことを、社会人に例えましょう。自分が参加しなければならない会議があったとしましょう。今日のように電車が遅れました。間に合うかどうかギリギリです。社会人ならどうしますか?まずは、上司に連絡を入れます。事情を説明します。そして、例え延着証明をもらっても急いで会議に間に合うようにします。「延着証明もらったから会議に遅れてもよい」という訳ではありません。急いでハアハアと息を切らせて会議室に入る姿と、のんびり会議室に入る姿、どちらが誠意のある姿か、あなたたちならすぐにわかるでしょう。

 今日、私が「急がなくいいのか?」という問いに「だって駅に着いたのが23分だったもん。」といいながら歩いて入っていった生徒。少しその考え方を改めた方が良いと思います。そのあとに来た生徒達に声をかけたら、急いで走り出しました。たったこれだけのことですが、大人になるためにどこまで成長しているかが分かると思いませんか?