「陸王」に、なぜ感動するか?

 正月の挨拶を先のブログでしましたが、時間を少し巻き戻しましょう。

年末、池井戸潤の「陸王」が最終回を迎えました。ドラマの中で「Jupiter」が流れるたびに、涙が止まりませんでした。みなさんは、どうでしたか?

 涙を流しながら、「なぜ?これほど感動させられるのだろう?」と思いました。それは、「陸王」のテーマであった「勝利を信じて、さいごまであきらめない!」ということではないかと思います。そして、その勝利にたどりつくには、とてつもなく大きな壁が存在し、その壁にぶち当たり、悩み、挫折しそうになり、だけど、そんなときに必ずそばで支えてくれる人がいる、そんなドラマが描かれているからだと思います。

 現実社会の中で人は必ず壁にぶち当たります。その時、役所広司が演じた社長のように、山崎賢人が演じた就活に苦しむ大学生のように、そして、竹内涼真が演じた故障したランナーのように、とてつもなく大きな壁にぶち当たって、挫折しそうになります。そしてわたしのように歳を重ねてきた人間は、挫折を経験しているのです。そのもがき苦しむ姿に自分を重ね合わせ、心が揺さぶられるのだろうと思います。

 だけど、人を感動させるのはそれだけじゃない。決して彼らはあきらめなかった!そして、こはぜ屋の社員のように、ダイワ食品のチームメイトのように、必ず支えてくれる人がいる。あきらめない姿勢を貫けば、寺尾聰が演じた飯山のように、市川右團次演じた村野のように必ず、仲間が現れます。そのあきらめない生き方と周囲の人たちとの絆に、感動するのです。

 今、受験に向けてがんばっている布施高校の3年生の皆さん、最後まであきらめずにやり抜きましょう!あなたは一人ではない。71期生のすべての受験生がそばにいます。そして、家族がいます。先生たちがそばにいます。あきらめそうになった時、挫折しそうになった時、あなたのそばには共に闘う仲間がいることを思い出しましょう。

 そして、布施高校をめざして勉強に励んでいる中学校3年生のみなさん、あなたたちも一人じゃない。いままでともに中学校生活を過ごしてきた仲間がいます。

あきらめずに、最後の勝利を信じて、ともにゴールをめざそう!