2月25日、平昌オリンピックが閉幕しました。南北合同チームの結成や、北朝鮮の応援団など、色々な話題を提供した今回のオリンピックでしたが、終わってみれば、日本の選手団は過去最高のメダル獲得!すごかったですね。
羽生選手が韓国入りしたときの話題は、すごかった。私達日本人でさえ、彼があの大阪での怪我以降、リンクに立つ姿をはじめて見たのですからね。そして、66年ぶりの連覇ですから、彼の精神力には本当に脱帽です。
ところで、皆さんは、日本人選手が獲得したメダル13個の中で、どれに一番感動しましたか?私は、スケート女子追い抜きの金メダルです。相手は、強豪、オランダ。予選1位の通過でしたから、どうなるのだろう?と思ってみていました。途中、オランダに先行を許したものの、大逆転劇。おもわず、「ヨッシャー!」と叫んでいました。
なぜ、この金メダルに感動したかと言うと、「これぞ!日本人のたたかい方や!」と思ったからです。冬のオリンピック種目は、個人競技が多いのですが、この「追い抜き」は、チーム戦です。相手は、スケート強豪国、オランダ。スタート位置についた3人の選手のデカイこと!さすが、ゲルマン系の国です。パワーでガンガン、押してくるのが、スタート前からわかるチームです。それに比して、日本選手、マススタートで金メダルの高木菜那選手なんて、155cm。マススタートの映像を見ていると、すっぽりとオランダ選手の後ろに隠れてしまうほどの体格です。この体力差をカバーし、そして互角以上に戦えるまでにレベルを上げたのが、日本の組織力です。3人が滑る様子を見ていると、本当に、一糸乱れず!まさに文字通りです。
個のパワー 対 組織力
そんな戦いがこの女子追い抜きの構図だったのではないかと思います。この「組織力で戦う」は、日本人ならではの戦い方で、個の主張をガンガンやってくる欧米の選手には、まねが出来ないのです。日本人が世界に通用するには、何が必要か。ひとりひとりの個の力を挙げるとともに、組織力で対抗する、そんなことを教えてくれたレースではなかったかと思います。
そして、もう一つ、感動したのが、ライバルの存在です。女子500m金メダルの小平選手には、韓国の李相花選手という存在がありました。レース後、小平選手が李選手の肩を抱き、互いの健闘をたたえる姿に、目頭が熱くなりました。男子ハーフパイプでショーン選手を本気にさせた平野歩選手。憧れだった選手と互角の舞台に立っての決戦。素晴しかったです。互いに切磋琢磨する姿、その姿に感動します。
切磋琢磨!私の大好きな言葉です・・・。