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平成30年度1学期終業式ー「考える高校生」になろう!

 本日7月23日(月)、1学期の終業式が行われました。異常高温による熱中症対策のため、今回の終業式は、教室待機で放送で実施しました。

私が話をした一番伝えたかったことを掲載します。

 あなた達の未来の話をします。今、日本が直面しているのは、「少子高齢化問題」であるということは知っていると思います。しかし、それがどのような実態なのかは、中々理解できていないのではないでしょうか?

 近未来予測をしてみようと思います。2020年東京オリンピックの年、日本の女性の二人に一人は、50歳以上となります。これは、出産できる女性が激減し、少子化がさらに少子化を呼ぶという状況を意味しています。2024年、今から6年後、君たちが社会人または大学生の頃です。団塊の世代は、全て75歳以上になり、日本の三人に一人が65歳以上の「超・高齢者大国」になります。2042年、今から24年後、ちょうどあなた達が、働き盛りで社会の中心のときです。このとき、高齢者人口が4000万人になり、ピークを迎えます。このときが、社会コストが膨らみ、日本最大のピンチになる年と言われています。

 この未来の日本をどのように救うか?それがあなた達の挑まなければならない課題だと私は考えています。そのために考えなければならないことは、山ほどあると思います。あなた達の親世代のように、あなた達も同じ生活や人生を送ることができるとは、考えないほうが良いと思います。あなた達に突きつけられている課題は、世界中のどの国も経験したことがないような課題なのです。昨日のように今日を送り、今日のように明日を過ごしていれば、何も解決しません。この問題にどのように自分は関わるのか、そのことを今から考えられる人間になってほしいと思っています。

 今、全国の高校生で「新聞を読む、本を読む」という取組が進んでいます。なぜ、このような取組が進んでいるかというと、あなた達が学んでいる日々の学習を、社会問題の解決に活かしてほしいからです。単に、テストのため、入試の為に勉強し、終れば忘れてしまうという勉強では、ダメだと思います。習ったことを、どのように社会に役立てるか、この視点で、学習をしてほしいと思います。そうでなければ、これから日本が直面する問題に立ち向かっていけないからです。

 今は、「考える高校生」が求められています。現状に満足し、毎日同じ繰り返しの日々を送るのではなく、社会のために、みんなのために、自分の身の回りから変えていく、そんな力が求められているのです。「考える高校生」を目指してほしいと思います。本日は、校長通信も発行していますので、併せて読んでください。

 以上で、私の話を終ります。