7月23日午後1時30分より、関西大学の森朋子教授を招いて、アクティブラーニング研修を開催しました。今回は、視聴覚教室の空席分を他校の教員にも案内し、先着40名分を確保しました。申込みは、41名。問い合わせも多数あり、アクティブラーニング研修に関心が高いことが、改めてわかりました。
今回の研修の目的は、アクティブラーニングの理論的補強を目的としています。日本全国のアクティブラーニングの取組は、その偏見や浅い理解を克服し、どう実践を深めていくかという段階に突入していると思いますが、大阪で教育をしていると、まだまだ初期段階のように思えます。つまり、アクティブラーニングを「グループ学習でしょ・・・」と理解していたり、「そんなことをやっていれば、範囲が終りません!」という声があったり、「やはり受験勉強には不向き!」という否定論があったりです。
このようにアクティブラーニングを理解していると、次のようなことが起こります。
・グループ討論が活発にならずに、時間が無駄
・一部の生徒のみが活発に議論しているが、議論に参加せずに、ただ聞いている生徒がいる
・結局、既に知っている知識のみで話をしていて、理解が深まらない
などなど・・・
このような、アクティブラーニングに対する、いまだ克服できていない偏見や行き詰まりを克服するために、今回の研修を企画しました。森教授は、教授理論という立場ではなく、生徒の視点、生徒を中心においた学習理論の専門家です。1時間半にわたって森教授の理論を勉強し、改めてアクティブラーニングの理論的背景を再確認させていただきました。森教授、ありがとうございます。
30分の質疑応答の時間、さすが他校の研修に参加するという意欲のある先生方ですね。ほとんどが、他校の先生方の質問でした。他校の若い先生の元気ある意見を聞いていると、こちらも元気をもらった感じです。これからも、大阪の教育がさらに発展し、高大接続改革に対応できるようにがんばっていきましょう!