5月12日に京都大学で開催された、近畿地区 研究集会 「大学入試のあり方を問う―国際比較を通して」に参加してきました。昨今の大学入試改革について、国際比較を通して検討しようという研究集会です。この研究集会で立命館大学の細尾先生が、フランスの大学入試であるフランスバカロレアについて発表されました。国際バカロレアとは違います。フランス国内だけで通用するバカロレアです。このフランスバカロレアとの出会いは、かなり衝撃を受けました。とにかく、フランスの高校生は、学んだ知識を活かして「論述をする」ということを徹底的に勉強しているのだな・・・と思いました。この研究集会の内容は、校長通信18号にまとめて、みなさんにお知らせしたと思います。発行にあたって、細尾先生にも通信の内容に間違いがないかを添削してもらいました。
このご縁で、細尾先生から仕事の依頼が来ました。大阪大学のHEADセミナーへの指定討論者として登壇です。HEADとは、「Higher Education and Admission Design」の略で、大阪大学 高等教育・入試研究開発センターの主催です。このセミナーで、「思考力の育成と評価〜論述型試験 フランスの大学入試バカロレア試験の事例から考える〜」というテーマで、フランス教育学会の細尾先生、京都薬科大学の坂本先生が発表されるので、私に指定討論者として高校の立場から意見を述べてほしいという依頼でした。このセミナーをきっかけにフランス教育学会に所属される大学の先生方と親しくなり、色々と意見交換をさせていただいています。このセミナーの内容は、文部科学省の文教速報(12月7日発行)に掲載され、大阪大学の以下のwebpageにも掲載されています。
https://chega.osaka-u.ac.jp/report/201810151320/
とにかく、同じ18歳という年齢であるにも関わらず、フランスと日本、あまりにも求められている入試レベルの違いに驚いたフランスバカロレアとの出会いでした。