"熟議"開催!

 12月25日午後、クリスマスにも関わらず、30数名の布施高校の教職員によって、"熟議"が開催されました。この企画は、日頃多忙を極める中では、十分に本校の教育活動のあり方について話し合う時間が取れないということで、冬期休業中の半日を使って開催しました。主催は、運営委員会、ファシリテーターは校長である私が務めました。

 テーマは、二つ。学年組織のあり方と創造祭についてです。事前に関係部署から討議資料が配布され、私から個人ワークシートを配布しました。事前に自分の考えをまとめてもらうためです。これは、アクティブラーニングの「内化」という手法です。そして、当日、5人から6人のグループに分かれ、グループワークを行いました。できるだけ、教科・分掌・学年・世代が偏らないように、日頃あまり話をしない先生方でグループを組んでもらいました。

 グループワークでは、自分の考えてきたことを出し合い、グループで一つの意見にまとめます。まとまらなかったら、「論点整理」を行います。そして、最後には、ポスターセッション時の発表者を決めます。各グループ、事前に自分の考えをまとめていますので、ワークに参加しない「フリーライダー」も発生することなく、グループでの論議はかなり活発に行われました。そして、議論の内容を模造紙にまとめます。この段階をアクティブラーニングでは「外化」と言います。この時間、約40分ほど。

 次にポスターセッション。各グループの発表者は、自分たちの議論の内容を模造紙を使って説明します。議論は一方通行ではなく、双方向で質問や意見のやり取りを行いました。特に、自分たちのグループとは違う結論が出たり、新しいアイデアが出されたグループでは、熱心に討論が行われました。発表者を代えて、前半後半15分ずつの30分です。

 そして、リフレクションタイム。事前に自分が考えてきた内容が、グループワークやポスターセッションを経て、どのように考えるようになったか、最後の「内化'」を行います。トータル約90分で一つのテーマです。休憩も入れて、約3時間の熟議でした。

 創造祭で各グループで話題になったのは、「クオリティの向上」。それぞれのグループで表現の方法は異なりましたが、一つにまとめると、このような言葉で表現できそうです。

 先生方の"熟議"が今後の布施高校の教育の質の向上につながることを期待します。