校長としての学びシリーズ4 eーポートフォリオ勉強会

 7月26日に河合塾主催のe-ポートフォリオの学習会に参加してきました。今の1年生から大学入試が変わることは何度もお伝えしましたが、その一つにAO入試や推薦入試のあり方もあります。現在のような1回のペーパーテストで合否が決まるテストも引き続き継続されますが、高校時代までの様々な生徒の活動を多面的に評価する入試も行われます。AO入試などは、無試験入試などと批判もありますが、きちんと人物を評価するような入試に変わるのだと思います。

 そのような動きの中で、生徒を多面的に評価する手法の一つとして、ポートフォリオの活用というものが注目されていました。本校は、いち早く関西学院大学の尾木氏を招いて、Japan e-ポートフォリオの公開学習会を開催しましたが、どうも先生方の間には、「ポートフォリオは入試で活用するもの」という印象も残してしまったようです。そこで、「本来、ポートフォリオなるものは、どのように実践すべきなのか」という原点に立ち戻って学習する必要があると思って参加したのが、上記の学習会です。そこで、実践報告をされていたのが、大阪府立東百舌鳥高校の勝田先生でした。同じ府立高校で素晴らしい実践をされている先生に出会えて、とても嬉しく思いました。

 早速、勝田先生に連絡をとり、本校での「ポートフォリオ学習会」を依頼しました。そして、12月7日に開催となりました。この様子は、校長便りに掲載していますのでご覧ください。

 本来、ポートフォリオというものは、芸術家達が積み上げてきた作品集を意味します。この手法を教育現場で活用するとき、生徒が学校生活や学校外で様々な活動を行う活動の記録となります。単に事実だけを記録するのではなく、その時点で自分が感じたことや考えたこと、次への反省点や振り返りなどを記述することで、自分を客観的に見る力」=メタ認知を育てるのが、このポートフォリオの教育的効果です。私は、先生方には「部活動の活動日誌に似ていますよね」と言っています。本校でもノート形式のポートフォリオを購入し、1年生から活用しています。他府県では、毎週金曜日に「ポートフォリオを記入する時間」を設けている高校もあると聞いています。

 このような新しい手法を取り入れながら、生徒の成長を促していきたいと考えています。