No.36 創立30周年式典

今月18日、本校の創立30周年記念式典が挙行されます。昨年春、創立30周年記念事業実行委員会を立ち上げ、かれこれ1年半をかけて準備してまいりました。ただし、あれもこれも盛りだくさんにやろうとせず、「こころに残る記念事業」をめざしてやってまいりました。具体的に申しますと、校歌のことをお話しするのが一番わかりやすいのではないかと思います。

本校校歌は平成7年に生まれました。佐野高等学校日根野校から日根野高等学校として独立した年です。作詞作曲とも当時本校に勤務しておられました先生が手掛けられたもので、長年、歌い継がれてきたことは言うまでもありませんが、生徒と教師全員がきちんと歌えるわけではありませんでした。なぜなら中学校までは始業式・終業式を含め、何回も何回も普通に校歌を歌う機会があるのですが、高校になりますと校歌を歌う機会が極端に減ってしまうからです。下手をすると入学式と卒業式に2回(歌うのではなく)聴くだけという学校も多いのではないでしょうか。勿論、学校によっては全員に歌うことを指導しておられるところもあるでしょうが、少なくとも日根野高校においてはそのような指導はしておりませんでした。

今回、私たちがこだわったことは、日根野高校に対するそれぞれの思いをひとつにまとめていくこと。そして、それを記念事業の中で分かりやすく表現することでした。方法はいくつもあるでしょう。ただ今回、私たちは形あるものにではなく、形のないものに思いを託すことにしました。それが校歌だったということになります。具体的には、作詞をしていただきました屋敷剛延先生、作曲をしていただきました松田恵先生のお許しをいただき、校歌の編曲に取組みました。編曲をお願いしましたのは著名な作曲家である鈴木英史先生。吹奏楽編曲作品も多く残しておられ、今後、日根野高校の吹奏楽部が校歌の演奏を重ねていくことも考えこのような選択となりました。当代一とも言える先生に吹奏楽オーケストラの譜面をかいていただき、日本三大吹奏楽団のひとつOsaka Shion Wind Orchestra様の伴奏のもと学校全員で校歌を歌う。これがこの度の式典のメインイベントということになります。

こころに残る記念事業。先程こう申しあげましたが、ご理解いただけますでしょうか。最初、生徒たちは校歌をよく知りませんでした。しかし、この半年間、音楽の授業で校歌を歌い、毎日のお昼休みに校歌のテープを流すなど、今ではほぼ全員がしっかりと歌うことが出来るようになったと思います。そして、11月18日当日。会場を埋める日根野高校生徒と教職員が全員で高らかに誇らしく校歌を歌う。これがフィナーレです。そして、その音源を記録に、その感動を記憶に残す。これこそが私たちの日根野高等学校創立30周年記念式典です。みんなで盛り上げていきましょう。

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