人権講演会

 ユーアイホール(茨木市民会館)で人権講演会を実施しました。講師は昨年に引き続きNPO国際徳育協会のレノン・リー(李 隆吉)さん。テーマは「より素敵な日本と世界に向かって~多文化共生へのかけはし~」。

 リーさんは父が韓国人、母が日本人という「ダブル」であることを小学校4年生の時に知らされ、そのことをクラスメイトに話すと翌日から仲間はずれにされるなどの差別を受け、孤独との戦いが始まる。そんな彼の人生の転機となったのが武術との出会い。相手を倒すのではなく、相手の攻撃をかわし相手の力を吸収する包容力で取り込む武術の魅せられ、自分のミッションは「戦争・差別・病気・貧困のない世の中の創造、それを創るための『徳』をもった人材の養成」だと決意し、爾来世界中を回る生活が始まる。

 世界で唯一の被爆国であり、世界に冠たる理想の憲法と教育基本法を有する日本は世界に誇る精神性を持っている。その日本に生まれ育った人間は「日本」という枠や国境を越えて世界に目を向けた生き方を求められる。リーさんの熱い思いに生徒たちも圧倒され、感銘を受けた講演でした。

 

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中国武術酔挙の元世界チャンピオンの腕前も披露してもらいました

 

 

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中国武術ではある「レシピ」を投入するとお腹を殴られても痛くないという技を生徒を使って実演してもらいました

 

 

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戦争や飢えで苦しむ難民や子どもたちを救済しようとする国際社会の運動を紹介するリーさん