自信を持って強く生きる

 始業式で生徒の皆さんに伝えた言葉です。

 すべての生徒の一人ひとりが自信を持って強く生きて欲しい、壇上に立ち皆の顔を見て浮かんできた一番伝えたい言葉でした。

 自信を持つために必要なのは覚悟です。その根拠を私が教員になったばかりの頃に聞いた「雨乞い師の話」を例に説明しました。

 むかしむかし、東北のある村に「この人に頼んだら必ず雨が降る」と言われている雨乞い師のおばあさんがいました。日照りが続くと作物が獲れなくなり多くの人が苦しみます。そんなことがちょくちょくあったそうです。ところが、このおばあさんを呼んで拝んでもらうと、どんなに日照りが続いていても、必ず雨が降るのです。それを不思議に思った青年が雨乞い師のおばあさんにこう聞きました。

「なぜあなたは必ず雨を降らせることができるのですか。」すると、雨乞い師は鋭い眼光でにんまりと、「雨が降るまで拝むのじゃ。」と答えたそうです。

 ここに雨乞い師の覚悟が見えます。成し遂げるまで止めずに続ける覚悟があるから、必ずできるという自信を持つことができたのでしょう。

 生徒の皆さんも自分の目標を定め、どんな高い志でも この雨乞い師のように必ず成し遂げるまで挑み続ける覚悟を持てば、結果は常に成し遂げられると、自信を持つことができるでしょう。

 なかなか思うようにいかず苦しいときもあるでしょうが、自信を持って強く生きて欲しいと願っています。