令和5年1月12日(木)、令和4年度3学期の給食がスタートしました。
給食時の黙食については、文部科学省や大阪府からも年末に通知があり、四條畷校でも『新型コロナウイルス感染症にかかる学校生活ガイドライン』を見直し、本日の給食から生徒、教員に「黙食を求めない」こととしました。
とはいえ、一昨年度から続いていた給食時の黙食の習慣ですので、生徒や教員にとっても「今日から黙って食べなくてもいいんだよ」と言われてすぐに話し始められるものでもありません。そこで、わたくしも各学部・学年の数クラスを訪問して、本日のメニューに関する話題を生徒に向けてみました。ちなみに3学期最初の献立はこちら。
【1月12日(木)の献立:米粉コッペパン、ポークビーンズシチュー、大根サラダ】
12日のポークビーンズシチュー。ポークビーンズは給食メニューの代表ですが、本日は、ポークビーンズをブラウンシチューにしたもの。わたくしも検食のため熱々の状態で食べたので、大変おいしくいただきました。食べ進める中で、ポークビーンズの本日の「ビーン」が『ひよこ豆』であることにわたくしはすぐに気がつきました。あの独特のモサモサ感、苦手な生徒もいますよね。(わたくしもですが)
『ひよこ豆』、家庭料理ではほぼ見かけることのない豆ですが、調べてみると日本の気候はひよこ豆の栽培には適さないようで、ほとんどが輸入品だそうです。にもかかわらず、なぜに学校給食にて使われるのか?それは、ひよこ豆が大豆などと比べても、高たんぱく低脂肪で、豚肉と同じくらいのたんぱく質量であること、エネルギーをつくるのに欠かせないビタミンB群8種類のうち7種類も含んでいること、骨の生成に欠かせないカルシウムも豊富に含まれること・・・つまり、成長期の子どもにとって実に適した食材であることが理由のようです。
さて、生徒たちはこのスーパービーン『ひよこ豆』の存在に気づいていたでしょうか。そしてその名前を知っていたでしょうか。訪問したクラスで、まずポークビーンズシチューの中から豆を探し出してもらい、名前を聞いていきました。みんな、大豆やグリンピースといったおなじみの豆と明らかに形の違う豆であることはわかるのですが、名前はほとんどの生徒が知りませんでした。中には「仙豆(せんず)!」と、ある意味最上級のスーパービーン(架空)の名前を答えるセンスの良い生徒もいて盛り上がりました。また、きれいにひよこ豆だけ器に残している生徒もいて、やっぱり(わたくしと同じで)苦手な子もいるよねと思った次第です。生徒たちには、ひよこ豆は栄養価が高いこと、成長期のみなさんにとって大事な食材であることを伝えました。
給食は、おいしく必要な栄養を摂ることが目的でありますが、使われている食材のことなどを話題にしながらたのしい雰囲気の中でみんなでわいわい味わうことも大事な要素です。今日から四條畷校にも「たのしい給食」が帰ってきたことを心からよろこびたいと思います。