特別支援教育におけるICTの活用(第7回 関西教育ICT展)

8月4, 5日、大阪南港のインテックス大阪において、関西教育ICT機器展が開催されました。
その中で、8月5日(金)15:00より"重度重複障がいのある児童生徒にとってのICT活用"と題し、本校の 川前 寛 教諭が支援学校におけるICT活用の取組みについて発表を行いました。

重度重複障がいのある児童生徒へのICT活用については、既存のアプリやタブレッットを活用するだけでは不十分であること。また、様々なデバイスやアプリに児童生徒を適応させるのではなく、児童生徒の特性や実態に応じた入力機器を選定しカスタマイズする「フィッテイング」が必要であること。
その「フィッテイング」において、①姿勢の補助 ②補助機器の選定 ③使用するための環境調整を行うことの重要性について説明がありました。その他にも、多くの入力機器等の紹介が行われました。

中でも、重度重複障がいのある児童生徒にとって学習の基礎となる「因果関係」(Aをすることで、Bという結果につながる)を理解し、自分自身で「できた」と実感することで、また次に「やろう」「やりたい」という学習意欲の向上につながり、児童生徒自身が積極的に意思表示できるようになることが、自己選択・自己決定する力につながるというものでした。ICTの活用により「誰一人取り残すことのない学びの実現」を推進するという強い思いが伝わる発表となりました。

その他にもICT機器展では、多くのブースにおいてICT機器の展示や活用の紹介などもされていて多数の参加者がみられました。

本校では、今後も児童生徒のためにICT機器活用の充実をめざし、障がいのある児童生徒の将来に向け、自立に向けた取組みを進めていきたいと思います。


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