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夏の暑さと刺激臭に悶えながら鮮やかな青色の粉を合成する男

おはようございます。今回は、もともと青い硫酸銅水溶液をなんやかんやして、きれいで鮮やかな青色の錯体の合成を試みます。

①用意する薬品

以下のとおりです。

・エタノール

・硫酸銅(II)五水和物

・濃アンモニア水

CAUTION!

濃アンモニア水及び硫酸銅(II)五水和物は危険な薬品です。取り扱う際は細心の注意を払います。また、エタノールを使用する際は、火気に注意します。

②実験の手順

まず、硫酸銅の飽和水溶液を作ります。量は30ml程度です。

水に溶かそうと思ったのですが、案外溶けにくいですねこれ。

続いて、濃アンモニア水を30ml程度量り取って硫酸銅の水溶液に加えます。このとき、濃アンモニア水が入っているボトルを開けるのですが、本当に地獄みたいな臭いがします。

鼻がツーンってなります。鬼畜です。同時に、放送から暑さ指数の警告が。

加えた瞬間から、液の色は透き通る青から、非常に鮮やかな濃い青色に変化します。

その後、撹拌しながらエタノールを30ml程度加えて結晶を析出させます。

氷浴で冷やした後、吸引ろ過を用いて結晶を取り出します。(もちろんこのときも激臭に悶えながら作業してる)

密閉できるような容器に移して、今回の実験は終了です。

③まとめ

今回合成した物質は、テトラアンミン銅(II)硫酸塩という金属錯体の一つです。

他にも、金属錯体にはたくさんの鮮やかな色のものがあります。これだから化学は面白いの一言に尽きる。

でも当分はアンモニアの臭いは嗅ぎたくないかな...

尚、今回の実験で生じた廃液は環境負荷が大きいので、廃液タンクにて適切に処理しております。

みんなもやってみてね!!!()