熊本で最大震度7の地震が発生してから1週間が経とうとしています。
この周辺では今も地震が頻発して,テレビを見ていても地震の情報を目にします。
九州は地震が少ない印象がありますが,
明治22年にも熊本では同じような地震が起きているようです。
地震は100年以上の間隔をかけて発生するので,教訓を覚えておくのは難しいのですが,
関西も地震が少ない(と言われ,阪神淡路大震災が起きた)地域ですので,
他地域の出来事を悲しむだけではなく,教訓を忘れずにいたいと思います。
4月14日の夜に起きた最大震度7の地震でも大きな被害が出ましたが,
その後,4月16日未明の地震(本震とされる)が発生し,
それまでの揺れでダメージを受けてい家屋の多くが倒壊しました。
14日の地震の後,避難所から自宅に戻っていた人たちの中には,
この(その後の地震による)倒壊によって亡くなられた方もいらっしゃいました。
なぜ自宅に戻ったのか?
避難所生活は大変だと思います(想像するほかないのですが)。
9万人以上の方々が避難するのに必要なスペースを自治体も現実問題として用意できません。
狭いスペースでプライバシーの面もあり,
自宅に戻ったり,車で夜を明かしたり,という方が多くいらっしゃいます。
個々人の判断を責めることはできません。
また今回の自治体や政府の対応に大きく問題があったということでもないかもしれません。
(ただし,今回の教訓から,政府や全国の各自治体は被害が集中した場合の避難の手順を,
広域避難なども含めて具体的に考えておく必要があります)
やはり,津波のときに安全が確認されるまで海に近づかないように,
まだ地震が起きる可能性があるなら
倒壊の可能性のある建物には戻らないという認識を持たねばなりません。
また,九州新幹線が一時的に終日運休になり,高速道路も一部通行止めになりました。
加えて役所の職員の方々も被災されたので,援助物資を届けるのが大きく遅れています。
関西は九州とは地形が違うので,同じように交通網が機能しなくなるとは限りませんが,
九州新幹線の全面復旧のめどが立っていない現実を
心にとめておく必要があります。
熊本城も一部崩壊しました。
難攻不落で知られた熊本城,
西南戦争の際には西郷隆盛軍を退けたことでも知られていますが,
地震には勝てません。
右端はほんの少しの石のみで支えられています。
気持ちだけで耐えているようにも見えます。
最後に,離れたところにいる我々にできることは何でしょうか?
交通網が機能していないときは,
自治体としても遠いところからのボランティアはお断りしていましたが,今はどうでしょうか?
でもボランティアは,仕事をしていたり,学校に行っていたりしたら難しいかもしれません。
義援金をおくることもできます。
何ができるかを考えること,
地震の際にはどう行動したらよいかを考えることが求められます。
ご家族でぜひ話し合ってみてください。