GWも終わり,梅雨入りが近づいています。
梅雨の時期と言えば,「蒸し暑い」ことですよね。
今日も気温自体はそれほど高くなかったのですが,少し動くと汗ばんできたりします。
これは湿度が高いからです。
普段あまり意識しませんが,
私たちは体から水蒸気を発散させて体温調節をします。
体内の水(液体)が水蒸気(気体)になるとき,熱を奪います。
これによって体温が上がりすぎないようにします。
ビニール手袋をつけて長時間いると,手が蒸れてきます。
通常は,この水分が蒸発して,体温を下げてくれているのです。
体温が上がりすぎると汗をかいて,汗が乾くことで大量の水蒸気が発散されて,
熱が大量に奪われます。
ここまで来ると,さすがに分かります。
さて,これからの時期は前線の影響で湿度が高いので,
体から水蒸気が発散しにくくなります。
そのため,熱がたまりやすく,少し動いただけで体温は上がるので,
それを下げるために汗をかきやすくなります。
熱がたまりやすいと,熱中症を引き起こしやすくなります。
熱中症は気温の高い日が危険だというのはお分かりだと思います。
しかし,湿度の高い日や風の弱い日も危険はあります。
(風の強い日は風の弱い日に比べて洗濯物が乾きやすいのはご存じだと思います)
ちなみに注射するときに消毒で腕をアルコールで拭きますが,ヒヤっとしますよね。
アルコールは水よりも蒸発するときにたくさんの熱を奪うからです。
(注射の前にヒヤっと恐怖心を与えるためではありません)
私たちは体内の熱を調整することで生きています。
熱にかかわる現象は様々なところで見出されますよ。