平成27年1月13日PTA新聞卒業生への言葉

「つまづき」のすすめ          校長 渡邊 和也

三十六期生の皆さん、保護者の皆様、ご卒業おめでとうございます。お喜び申し上げます。

高校卒業で実質的に皆さんは大人への仲間入りするわけですが、「つまづく」ことを恐れないで下さい。「つまづく」こと、失敗することは避けられませんが、無駄になりません。プログラマー出身の経営者は、自分のプログラムが動かないという失敗を何度も経験し、その経験が危機回避や堅実な経営判断に役立ち、会社をつぶしてしまった例はほとんどないと言います。(二十六年度一学期終業式あいさつより)。

どんなことで「失敗する」にしても、私たちが「失敗するパターン」には同一性がある、と仏哲学者の内田樹氏は言っています。大きな失敗をする前に気づいたり、たとえ失敗してもどうすればやり直せるかを思いつくことができるように、色んなことに挑戦して、小さな失敗を何度も経験して下さい。

皆さんは高石高校でのいろいろな出会いや経験を通じて、思わぬことにも充分対応できるようにトレーニングを積んできました。皆さんなら大丈夫です。自信を持って臨んで下さい。

そうして、次にやってくる後輩たちのために、「つまづき」からどう立ち直るか、道を示してあげてほしいと思います。

大いに「つまづく」ことをお勧めします。おめでとうございます。