理化学研究所 計算科学研究センター訪問【中・高】

本校の教育の基軸の一つ、「SSH」に関する研修が夏休みは目白押しです。以下は、研修を引率した教員からの現場レポートです。

大阪府立富田林高校 校長  栗山 悟

  • 令和元年7月26日(金)、神戸ポートアイランドにある『スーパーコンピュータ「京」』の研修を実施しました。15桁の小数のかけ算をちょっと良いパソコンPCの1000倍以上の速度で実行できるのがスーパーコンピュータと呼ぶそうです。「京」は1秒間に1京回の計算ができるスパコンで2011年に世界のスパコンのトップ500ランキングで第1位になったスパコンです。
  •  このような高速のスーパーコンピュータを使って様々な分野のシミュレーション研究が行われています。身近なところでは天気予報です。天気予報は大気の流れを予想することで大気の流れは方程式で予測することができ、コンピユータに方程式を足し算、引き算、かけ算、割り算にした形で解かせるそうです。京を使って研究するには高度な数学の知識が必要なようです。
  •  「京」を用いたこれまでの成果として「本物の心臓と同じ動きをする心臓を京の上に再現」や「車のまわりの空気の流れをシミュレーションで予測し安全で高性能な車の開発」「地震の被害予測」など私たちの暮らしを良くする様々な研究成果があるようです。
  •  「京」は2011年に設置されて古くなっているので、2019年8月には更に高性能の「富岳」という新しいスパコンに入れ替わる予定です。
  •  参加した生徒からは、「京を見た時の、大きさや規模に驚いた。」「京は物理的・科学的・生物的に役に立っていることを始めて知った。そこには研究に人生をかける研究者の思いを感じた。」「コンピュータが今の世界に大きな影響を与えていることを知った。」などの感想が寄せられました。
  • 広報の方に「京」についてご説明いただいた後、様々な生徒の質問に対して丁寧に分かりやすく答えていただき、スパコンに対する理解が深まり驚きと感動の一日となりました。

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