歴代校長からの寄稿

Contributions from past principals

創立30周年を祝して
―志を育み、夢をかたちにするためにー

第7代校長 牧野 浩二

牧野 浩二

  創立30周年記念まことにおめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。
 私は、第7代校長として、平成22年4月から4年間務めさせていただきました。
 当時、大阪府では「教育改革プログラム」(平成11年策定)、「大阪の教育力向上プラン」(平成21年策定)に続く、「大阪府教育振興基本計画」が平成25年4月に策定されました。
 これは、教育に求められる役割や教育行政に対する保護者や府民の期待が大きくなっており、そうしたニーズにしっかりと答えるために、不断の教育改革が必要とされ策定されたものです。
 また、大阪の教育を取り巻く状況としては、「大阪府教育行政基本条例」及び「大阪府立学校条例」の制定(平成24年4月施行)、「大阪府の施設における国旗の掲揚及び教職員による国歌の斉唱に関する条例」の制定(平成23年6月施行)、公立及び私立高校の授業料無償化の実施、教育における地方分権の推進などの教育をめぐる動きがありました。
 社会経済状況の変化としては、①人口減少社会の到来と少子高齢化の進行、②国際化・経済のグローバル化の進展、③格差の増大と固定化、④雇用環境の悪化、⑤知識基盤社会の到来、⑥東日本大震災の教訓などが挙げられます。
 平成24年度には、府教育委員会より「地域連携の実績が顕著である」ことから、「頑張った学校」に指定され、女子バレー部を中心とした体育施設や陸上部のハンマー投げサークルが整備されました。 平成25年度には、「学校経営推進費」支援校に指定され、全普通教室に電子黒板付きプロジェクターが配備されました。
このプロジェクトは、大阪府の教育振興基本計画を踏まえ、各校の事業計画の効果と実現性の高い学校に予算が配当されたものです。
 ICTを積極的に授業に活用し、「わかる授業、充実した授業」を実践することで、生徒の授業満足度を高め、生徒の学力の充実に繋げていく「授業改善プロジェクト」の取り組みを開始しました。 同時期に、学習環境の改善として、PTAより多額のご寄付を頂き、視聴覚教室・社会科教室・LL教室・会議室の4か所に空調が完備されました。
 また、平成25年9月には、再編整備計画に基づき、平成27年度入学生から導入される「普通科専門コースへ」の改編も決定され、従来の普通科総合選択制のエリアの強みを生かしながら、新しいコースの検討に入りました。
 いろいろな体験を通して、発見・驚き・感動を自信に繋げ、将来への「夢」と社会貢献できるような高い「志」を持つ人材育成を掲げ、「ダイヤモンドの原石を宝石に」を合言葉に、日頃からコツコツと頑張る生徒を応援するという姿勢で取り組んできました。
 生徒を慈しみ、日々の授業をはじめ、生徒のやる気を引き出し、持続させるための環境作りに努めてまいりました。
 これも偏にPTAをはじめ後援会・同窓会・比禰野会の皆様方のご支援の賜物と感謝の意を表しますとともに、今後の日根野高校の益々の発展繁栄を祈念申し上げ、お祝いの言葉とさせていただきます。
 今後もこの泉州の地で、生徒を育んでいく日根野高校が「いい学校、行きたい学校」として、永遠に不滅です。
 日根高生頑張れ!
 日根高に栄光あれ!