本格的に授業が始まって2週間

 4月9日の始業式・入学式を経て、離任式・新入生歓迎会・対面式(10日)、実力考査・クラブ見学会(11日)、新入生研修・遠足(17日)等々、4月中旬までは年度初めの様々な行事や取組みが行われました。阿武高生の皆は、そのいずれの行事にもしっかり取り組んでくれました。前回のブログでも書いたように、放課後や休日は部活動にも熱心に参加している阿武高生。今しか出来ないことに精一杯取り組んでくれています。

 そうは言っても高校生活の中心は授業です。しっかりと授業に参加して、将来の夢の実現につながる基礎基本を身に着けてほしいものです。先週は時間の許す限り、先生方の授業を見学しました。

 本校は府立高校の中でも珍しく黒板がありません。代わりにホワイトボードが教室に設置されています。そのおかげで、チョークの粉に悩まされることも無いですし、文字もはっきりくっきり見えます。色覚に特性のある生徒だと、黒板に赤チョークで書くと見えない場合もありますが、ホワイトボードではかなり解消できます。もちろん、すべての生徒にとって見やすくなっています。まさしく、ユニバーサル・デザインという訳ですね。

 さらに昨年度末には全ホームルーム教室に短焦点プロジェクターの配備が完了し、タブレット型端末も52台になり、本格的な活用が始まりました。授業の中で簡単に映像を見せたり、生徒の作品をその場で共有したりも出来ます。

 実際、先週見学した国語の授業では、こんなシーンがありました。「小説の登場人物の表情を、文章から読み取って、プリントに書いてみよう」と教員が呼びかけ、生徒たちは熱心にプリントに登場人物の表情を描きます。これまでなら、そこで終わりなのですが、教員がタブレット型端末で生徒の描いた絵を撮影、すぐにその場でホワイトボードに映し出して、全員で共有していました。

 また、別の教員は教材の中に「プロ野球でドラフト1位指名」という表現が出てくるのですが、すぐに映像でドラフト会議の様子や過去の1位指名の選手の一覧を表示。授業に参加しやすい工夫をしています。

 阿武高生の皆さん、しっかりと授業に参加して、自分の基礎基本を広げていってください。教員も皆さんが積極的に参加できるよう様々な工夫にこれからも取り組んでいきます!