体育大会を終えて

 去る6月4日、晴天のもと第36回体育大会が開催されました。本来は5月31日を予定していたのですが、生憎の週央の雨のため、この日に順延となりました。天気は非常に良かったのですが、その分、気温も上がり、本部テントでは温度計を確認しながらの進行となりました。午前中には競技を中断して、担任副担任による全員の生徒の健康チェック、午後は健康チェックだけでなく、閉会式を簡略化して生徒の体調管理に努めましたが、それでも保健室で手当てをした生徒が出ました。ご家庭でもお子様の体調の様子、ご注意いただければと思います。なお、当日はPTAの皆様に『給水ブース』を用意していただきました。生徒も保護者の皆様もこのブースを活用されたものと思います。PTA役員の皆様、ありがとうございました。

 さて、当日の様子ですが、生徒たちは熱心に競技に参加、平日で順延になったにも関わらず多数の保護者の皆様にも観覧いただきました。生徒たちは「団の仲間のため、先輩のため、後輩のため、応援してくれる家族や先生のため」に精一杯の頑張りを見せてくれました。スポーツ専門コースの生徒たちによる「集団行動」(日本体育大学の集団行動が有名ですよね!)も立派な演技でした。管見にして他の府立高校でこのような取組みがなされていることを知りません。生徒たちは晴れ晴れとした顔を見せてくれました。

 本校の体育大会の名物であるダンスパフォーマンス。こちらは担当した教員の文章を以下に引用させていただきます。

「5月7日から6月3日まで、白・紫・緑団総勢142名は、ほとんど毎日練習をしてきました。各団、練習中に思い通りにいかず衝突することや、しんどくて辛くて涙を流す生徒もたくさんいました。体育大会に来ていただいた保護者の方々、また日頃からお世話になっている先生方、そして全校生徒の皆さんに最高のパフォーマンスを届けたいという想いを持って、最後の最後まで妥協することなく、一致団結して一所懸命努力してきました。」

 そして、本番では満面の笑顔で踊りきってくれました。以前、私の恩師がこう言いました。「高校は、自分から汗をかかないと、楽しめないよ。毎日が面白くないと言う人は自分から汗をかいていなんだ」。まさしくその通りですね。ダンスパフォーマンスに取り組んでくれた生徒たちは、自分から汗をかき、誰かのために行動出来たのだと思います。

 自立支援コース「ぴあ」のメンバーもいい笑顔でした。特にクラブ対抗リレーでの笑顔が素敵でした。ありがとう。諸注意を説明した3年生の保健委員長が諸注意の最後に全校生徒に向けてアドリブで「阿武野高校、最高!」と語ってくれたことも印象に残っています。

 1学期最大の行事が終わりました。3年生はいよいよ進路実現に向けて取組みを加速することになります。1・2年生は進路実現の基盤作り。そして部活動など高校時代にしか出来ないことに取り組んでもらいたいものです。