2学期の終わりに

 先日来、授業を見学に行くのですが、1時間の授業を全部英語で進める授業であったり、自分たちで考えた仮説を検証する実験を行い、その論文をもとに研究成果を発表する生物の授業であったり、となかなかの取組みが行われています。阿武野の生徒たちも先生も頑張っています!

 さて、本日は終業式でした。私からは以下のような話をしました。

 2学期は、阿武高祭などの大きな行事があり、いろいろな場面で活躍してくれましたね。特に3年生は、阿武高祭で全クラスがステージに上がり、演劇ありダンスありミュージカルありで、素晴らしい舞台を披露してくれました。感動しました。ありがとう。2年生は、11月の遅刻が昨年に比べて減りましたね。素晴らしい。そして何と言っても高校生活最大の行事である沖縄への修学旅行。皆たのしくルールを守って良い修学旅行だったと聞いています。ありがとう。1年生は、廊下に張り出されている素敵な大人インタビュー読みました。良かったです。この素敵な大人インタビューの内容や障がい理解学習で学んだことをしっかりクラスでプレゼンできたと聞いています。よく頑張ってくれました。ありがとう。さて、明日は何の日か知っていますか。冬至です。冬に至ると書いて冬至。1年で一番夜が長い日です。午後5時前には日が暮れてしまいます。古来よりこの日は1年で最も太陽の出ている時間が短い日です。古代の人々はどんどん日が短くなって、夜が長くなることに言い知れぬ不安を覚えたことでしょう。なぜ日が短くなるのか、なぜ夜が長くなるのか、このまま夜ばかりになったらどうなるのだろうか。不安で不安でしかたなかったと思います。そのなぜを解決したのが学問であり、科学。つまり、人々は学ぶことで不安を減らしていったのです。学ぶということには、そういう意味もあるんですね。皆さんもいっぱい学んで、自分を豊かにしていってください。話を戻します。その翌日からどんどん太陽の出ている時間が増えていきます。不安が大きかっただけにその喜びはひとしお。人々は、この日から日が長くなることを春に向かい力が蘇っていくと捉え、「一陽来復(いちようらいふく)」の日とも言って、すべての運が上昇していくと考えたそうです。紀元前、中国ではこの冬至が年の始まりとされていたそうです。冬至の次の日から新しい年が始まる、というのはヨーロッパでも同じだったそうで、みなさんがよく知ってる日になったという説があります。いつのことか、判りますか。そう、クリスマスです。キリストの誕生日と言われてますが、研究者によってはキリストの誕生日は諸説あります。それが12月25日になったのは、この冬至、太陽が復活する、にかけたという説があります。明後日から運が上昇していく、それに乗っかって、皆さんもぜひ自分の成長につなげる何かをこの年末年始に探してみてください。さて、いよいよ冬休みです。2学期の成績がもう一つだったみなさんには特別課題が出ています。必ず早めに終わらせて、楽しい年末年始を過ごしてください。この時期はどうしても生活リズムが乱れたりしますが、3学期が始まるまでに、出来るだけ早く生活リズムを戻して、遅刻することなく、元気な顔をみせてください。

 生徒の皆さんが元気に年末年始を過ごし、1月8日の3学期始業式で会えることを楽しみにしています。