3学期始業式

 皆さん、明けましておめでとうございます。本年も阿武野高校をよろしくお願い申し上げます。

 本日は1・2時間目が授業で、その後に始業式というスケジュールです。朝一番から生徒諸君の元気な声が響き、その後は教室で学ぶ姿、持久走の授業で校舎周りを走る姿も見せてもらい、たくさんの元気を貰いました。11時より3学期始業式を施行。いつもより全員が静かに集中して話を聞いてくれていました。以下がその時に話した内容です。

 おはようございます。年末年始はどんな風に過ごしましたか。私は自宅でのんびりさせてもらいました。元旦の新聞を広げると、元AKB48の山本彩さんの全面広告に出会いました。彼女は私の子どもの友だちです。中学の頃から凄く負けず嫌いだったそうですが、同時に笑顔で挨拶できる元気な子どもでした。この「笑顔」というのが実は大切なんですね。彼女がAKBでセンターを取れたことは彼女の実力でもありますが、同時に常に笑顔を意識していたことが良かったという話を少しします。

 「笑う門には福きたる」は有名なことわざですが、実はこれ、脳科学的に見ても事実なのです。笑顔に似た表情をつくると、ある物質が脳内で活性化します。それがドーパミンです。ドーパミンは、脳の「快楽」に関係した神経伝達物質なので、楽しくなくても笑顔をつくれば「幸福物質」が脳に出てくるのです。つまり、「楽しいから笑顔になる」ではなく「笑顔をつくると楽しくなる」という仕組みが、人間の脳にはあるということ!みなさんも今年は意識して笑顔をつくってみませんか。

 もう一つ、挨拶について。年末に会った私の教え子の話なんですが、彼の会社が倒産しそうになって、彼の所属する部署が無くなることになったそうです。このままでは失業!そんな時に別の部署の部長が、一緒に仕事をしたことがないのに、彼を引っ張ってくれて失業をせずに済んだそうです。彼は、その部長に「なぜ、私を選んでくれたのですか」と聞いたそうです。部長曰く「君の仕事振りは知らないが、君は常にだれに対してもきちんと挨拶していた。その姿勢が気に入った」と答えたそうです。もちろん、挨拶は人間関係の基本。相手を一人の人間として認める、そういう意味もあります。

 というわけで、皆さん、今年は「笑顔」と「挨拶」を意識してみませんか。ひょっとすると、幸せになって、人間関係が良くなるかも知れません。笑顔の絶えない、元気に挨拶してくれる阿武高生を期待しています。3年生は2週間ちょっとで卒業のかかった学年末考査。2年生は2月末には進級のかかった学年末考査。1年生は初めての進級の壁への挑戦です。今年が皆さんにとって、良い一年になることを願って、私からの式辞とします。