平成31年度1学期始業式

 新たな一年が始まりました。4月8日は、夜中に激しい雨が降り、どうなることかと心配していましたが、未明にはすっかり雨が上がり、良い天気となりました。夕方には夏の雷雨のような雨が降ったので、まさに生徒諸君が学校に来ている間だけ、素晴らしい天気でした。

 そんな日の午前中、新2年生と新3年生に始業式で以下のような話をしました。

「お早うございます。春休みはどんな過ごし方をしましたか。部活動に明け暮れた人、旅行に行った人、家族とのんびり過ごした人、様々でしょう。そんな中、3月22日には本校生四名と数学科の相良先生が、北野高校の生徒と一緒に、アメリカのシアトルにあるケントレイク・ケントウッド高校へ国際交流に行ってくれました。詳しくは、後日、国際交流の報告会があるので、そこで生徒の皆さんに話してもらいますが、大変充実した時間を過ごせたようです。22日は伊丹空港から東京の羽田空港へ、その後、成田空港へ移動して、シアトルへの直行便に乗ったそうです。その直行便には、この人も乗っていました。

 そうです、シアトルマリナーズのイチロー選手。日米通算4367安打、メジャーリーグ年間最多262安打、等々の記録を打ち立て、日本で9年、アメリカで19年の間、第一線で活躍した選手です。彼の引退会見での言葉を幾つか紹介してみたいと思います。

『人よりも頑張るなんてことはとてもできない。あくまでも秤(はかり)は自分の中にある。......自分の限界をちょっと超えていく。』

『成功すると思うからやってみたい、それができないと思うからやらないという判断基準では、後悔を生む。やってみたいなら挑戦すればいい。』

『つらいことから逃げ出したいと思うことは当然だけど、エネルギーのある時にそれに向かっていくのは大事なこと。』

『自分のためにプレーすることが、ニューヨークに行ってから、人に喜んでもらえることが喜びに変わった!』

『自分が夢中になれるもの、熱中できるものが見つかれば、目の前に立ちはだかる壁に向かうことが出来ると思います。』

 何か感じてくれる部分は有りましたか。ぜひ、皆さんもこれからの1年間で、夢中になれるもの・好きになれるものを見つけ、他者と比較することなく自分の限界をちょっと超えることをめざして、いろんなことに挑戦してください。そして、人に喜んでもらえることを自分の喜びにしてくれたらと思います。」

 新2年生・新3年生がしっかりと目標を見つけて、昨日の自分を少しだけ越えながら、成長してくれることを願っています。