これからも気を付けてほしいこと

 学校が再開されて4日経ちましたが、他の府立学校も臨時休校が相次いでいます。不安な中、学校生活を送っている生徒の皆さんに、私たち教職員は精一杯の支援をしていきたいと考えています。一昨日(19日)、終礼で担任の先生から以下のような話をして貰いました。

『みなさんもご存知のように、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、緊急事態宣言が出されました。阿武野高校だけでなく休校になる学校も非常に多く、コロナの問題がどんどん身近になっているのを感じます。大阪の死者数はあっという間に全国最悪レベルになり、ご家族をふくめ、いつ自分が感染するかと不安が増している人も多いと思います。コロナ感染が非常に身近になった今だからこそ、私たちが乗り越えなければならない幾つかのことがはっきりとしてきました。繰り返してきたことではありますが、今あらためて、皆さんと話し合っておきたいことがあります。

 ひとつめ、個々人でしっかり感染対策をして、お互いを守ってほしいということです。朝、体温を測って熱がないかどうか確かめて登校してください。朝、下足室でも呼びかけていますが、手の消毒、マスク着用などお互いに安心して過ごせるようにしましょう。万が一、体調を崩した時にはすぐに病院など医療機関に相談してください。また、まだ診断も受けていないのに、「私はコロナかもしれない」など、不確定の情報をSNSなどに流して、広げないでください。そういった情報は、多数の人に不安をばらまく可能性があります。感染を恐れて学校を欠席する人も出て来るなど、大きな影響を与えるかもしれません。ちょっとした情報のつもりがパニックを生み出すこともあるのです。

 ふたつめ、コロナに感染する可能性は誰にでもあります。高校においても、それ以外のところでも、「感染者探し」などをして、憶測で名まえを挙げたりするようなマネはしないでください。噂が噂を呼び、酷いことを言われたり、職を失った人さえいます。偏見や差別はあっという間に広がるものです。皆さんは、差別の怖さについてこの阿武野高校でも繰り返し学んできました。自分にそのつもりがなくても人を深く傷つける可能性があることを今一度胸に刻みましょう。周囲の人も嫌な気持ちがするものです。今、学んできたことが実行できるかどうか、私たち皆が試されているのです。

 緊急事態の今、阿武野高校の皆さんが冷静に行動することを信じています。お互いが疑い合うのではなく、信じあうことが出来る深い学習をしたいものです。私たち教員も皆さんと一緒に頑張ります。』

 重ねてお願いします。少しでも体調不良を感じたら、すぐにかかりつけ医か相談センターに連絡をしてください。安易に「大丈夫!」と思わないようにしましょう。

 また、SNSに不正確な情報を書き込まないようにしましょう。以前、私の知り合いでSNSに詳しい人がこう言っていました。「ネットにモノを書くということは、自宅玄関にベタベタものを張っていくのと同じ作業なのです。だから、玄関ドアに貼れるものはネットに貼っても全く問題なし。そして、ドアに貼れないものはネットに書かない方が良い...のではなく、書けないのです!」その通りだと思います。