2月3日、2年生の「総合的な探究の時間」でJICA国際協力出前講座を実施しました。JICA海外協力隊に参加経験のある8名の方々に講師としてお越しいただき、各クラスでお話ししていただきました。ラオスでコミュニティ開発、ドミニカで作業療法士、ガーナで稲作などなど、国も職種もバラエティに富んでおり、1人1講座だけ受講するのがもったいないと感じる贅沢な企画でした。
海外協力隊に参加した動機、派遣された国の文化や風習、その国が現在「開発途上国」である歴史的経緯、現地での活動など、1時間の中にたくさんの内容を盛り込んでいただきました。その中で「現地に合う方法でともに歩む・取り組む」というメッセージをどの講師の先生も伝えてくださいました。毎年この講演会で複数の方がおっしゃる「自分は2年しかいないのだから、そのあと現地の方々が自分たちの力でやっていけるように、魚でなく釣り竿を受け取ってもらう」というお話は、教員としても常に心に留めておくべきことで、今年もまた背筋が伸びる思いがしました。
クイズを織り込んだり、民族衣装を着てくださったりと、生徒たちがいっそう興味を持ってお話が聞けるようご準備いただきました。自分の生活が世界のどこかとつながっていること、自分の仕事や興味・関心がどこかの国とつながっていることの気付きをいただく貴重な時間でした。そこから「自分には何ができるか」を生徒の皆さんには考えてもらいたいと願っています。講師の皆様、ありがとうございました。