母語で自分の思いを発表

11月2日(木)、体育館で1年生の「夏休みオリジナル研究発表会」がありました。オリジナル研究は夏休み中に1年生全員が自分で課題を見つけて研究した宿題。そのうち、優秀であった4人が発表しました。後半は、渡日生の「WaiWai!トーク」に出場をめざす5人が発表しました。

「WaiWai!トーク」は、大阪の高校に在籍する外国にルーツのある生徒が、自分の言葉(母語・継承語)で、自分が考えていること、自分が出会ったことなどを発表する大会です。1月21日に行われますが、そこに出場できるのは3人だけ。この日の体育館での発表が予選を兼ねています。発表は母語ですが、その日本語訳を背後のスクリーンに映しました。

ネパール出身の生徒は、ネパールの大地震を経験して、日本で建築技術を学んで地震に強い建物を建てたいという夢を語りました。

もう一人のネパールの生徒は、「クマリ」というネパール独特の風習を紹介し、すべての女性の自由を求めました。

中国出身の生徒は、中国と日本に分かれて住んでいて大好きなお父さんのご飯が食べられなかったけれど、自分も日本に来てやっとお父さんのご飯が食べることができるようになったことを感動的に話しました。締めくくりは父親への感謝の言葉でした。

もう一人の中国出身の生徒は、方言について発表。担任の先生の「勉強せぇ~」という大阪弁を、中国の方言事情も混ぜながらユーモラスに発表しました。

タイ出身の生徒は、学校に入ってすぐに足の膝を痛め入院して手術をしましたが、その間学校へ行くことができず淋しい思いをしていましたが、クラスメートからいっぱい手紙をもらって勇気づけれたことを、その時にもらった手紙を広げながら語りました。

ほっこりとした気持ちにさせてくれたり、家族のつながりの大切さを思い出させてもらったりと、それぞれとてもいい内容の発表でした。

聞いている他の生徒も、からだを乗り出すようにして聞き入っていました。

最後は校長先生から賞状と副賞をいただき、発表会は終わりました。

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