今日は3時間めに学校設定教科「金融」の学校設定科目「FP基礎」を見学しました。担当は、日本FP協会大阪支部から来ていただいている特別非常勤講師の大熊先生です。

本時のテーマは「投資信託」、「これからの時代は社会人になったら『する』ものだと認識しておいて間違いないでしょう。」と、先生が仰いました。ただし、冒頭に次のような話をされました。
「先日、ある夫婦が私のところへ相談に来られた。『投資信託を始めたが、どんな内容か詳しく教えて欲しい』とのこと。訊けば、『ある銀行に勧められて2,000万円の投資信託を購入した』とのことであった。買った商品の内容もよく分からずに2,000万円もの大金を支払うのは決して賢明とは言えません。」

そして、続けられました。「『投資信託』は、『投資を信じて託す』ということで、投資には必ずリスクが付きもの、すなわち、元本保証されるものではないことや、将来のリターンが不確実であること等をきちんと理解し、認識してから、さまざまな投資信託の内容を吟味して、どの投資信託にするのか決めることが大切だ。」と仰いました。
そして、おもな投資のリスクには、⓵価格変動リスク ②信用リスク ③流動性リスク ④金利変動リスク ⑤為替変動リスク の5つがあることを教わりました。これらのリスクを知識としてしっかり理解したうえで、各金融商品のリスクとリターンのイメージを持つことが重要であると教わりました。
現在、商品化されている投資信託の種類は約6,000もあるそうです。そのうち2つを例に、生徒達は具体的に学んでいました。現在、「オルカン(=オール・カントリー)」という投資信託が人気だそうですが、なぜ人気なのか、リスクはどう評価されるのかなど、高校生が、このレベルの金融教育を専門家から毎週の授業で受けられるのは、なかなかないことだと思いました。
18歳から資産運用の意識を持って、お金を大切にしてコツコツと投信や積立などを始めることは、決して将来の幸福の妨げにはならないでしょう。生徒達はとても熱心に学んでいました。有難うございました。