本日、午後１時30分から総合学科30期生クラブ代表リーダーズ研修「特別講演会」が行われ、多目的ホールに全30クラブの１年代表30名と、ダンス部20名、サッカー部20名の計70名の生徒が集まりました。今回、特別講演をしてくださるのは、サッカー国際副審でプロフェッショナルレフリーの西橋勲さんです。プロフェッショナルレフリーとは、トップレベルの審判員が国内及び国際大会において、安定して高いレベルのパフォーマンスを発揮するために、公益財団法人日本サッカー協会（JFA）が導入したもので、現在、主審７人、副審９人が登録されているとのことです。西橋さんは日本に９人しかいない副審の１人として、FIFAワールドカップ2026アジア２次予選をはじめ、さまざまな国際大会等で活躍されています。
サッカーのレフリーは、選手あるいは選手以上の身体能力を求められ、例えば、現在39歳の西橋さんは30m走を4.1″で走れるようにしているとのこと。タイムを聞いて驚きました。
講演のタイトルは「現役国際審判が考えるリーダーに必要な『11の力』」、はじめに女子バレーボール部のN.M.さんが代表して開会の挨拶をしました。
西橋さんは、はじめに自己紹介と国際審判としてのレフリーの様子が分かる動画を見せてくださりました。レフリーがいないと、ゲームは決して成立しないことがよく分かりました。
さて、本題です。西橋さんはサッカーの国際審判員として、世界中の選手と向き合い活躍される中で、リーダーには、「11の力」が必要だと考えられています。今回はそれを一つずつ考えていきました。
まず、「『理想のリーダー像』は？」と訊かれるとどう答えるでしょう。言葉にしてプリントに書き込みます。次に、「リーダーに必要な力」を５～６人のグループになって考えて出し合いました。
「仲間の士気を上げる力」「全ての人に平等に接する力」「多角的に物事を考える力」「判断力」「自信」「コミュニケーション力」「冷静さを保てる力」「嫌われても正しいことを言うメンタル」「緊急事態が発生しても咄嗟に行動し判断する力」「統率力」「実力」「カリスマ性」「人を頼る力」。さすが今高生、「人を頼る力」などはなかなか出てこない言葉だと感心しました。
「これだけの言葉が出てきたら話しすることないなぁ」と仰りながら、西橋さんが考えるリーダーに必要な「11の力」を話し始められました。端的に根拠を示しながら一つ一つ話されました。
⓵情熱 ②気付く力
③想いやる気持ち ④コミュニケーション力
⑤決断力 ⑥ポジティブ・シンキング
⑦自己管理 ⑧逆算力
⑨向上心 ⑩自己管理
⑪感謝
11の力を話された後、付け加えて、「一人で抱え込まず信頼できる人に相談する」と、「自分らしさを忘れずに」を付け加えられました。
最後に、ナポレオン・ヒルの「成功哲学」のことばを示されて60分の講演が終わりました。あっという間に時間が過ぎたように感じました。生徒達も聴き入っていました。部活動のみならずこれからの生き方に作用するような内容でした。お礼のことばを野球部のM.K.さんが皆を代表して述べました。
西橋さん有難うございました。今回本校に来てくださったのは、西橋さんが、かつて府立高校の教員だった時に、永年サッカー部の指導者として生徒と関わり、また、高体連サッカー専門部の仕事もされていた大塚教頭先生にとてもお世話になり、また、このリーダーズ研修を牽引している藤本首席とともにサッカーに関わってきたという関係があるからでした。人とのつながりを決して無駄にせず、大切にすることも改めて実感しました。有難うございました。生徒達も西橋さんの言葉の数々に触発されたようです。