ほころぶ
三月三日の卒業式を前に、校庭の梅がほころび始めました。
「ほころぶ」、
厳しい冬の寒さにもめげず蕾を膨らませ、早春に花を開くにふさわしい表現だと思います。
梅の花の他にも「ほころぶ」は、
口元がほころびると表現すれば、笑みがこぼれ笑顔になる、との意味になります。
希望を抱いて卒業して行く生徒諸君の喜びに満ちた表情そのものです。
因みに本で読んで知ったのですが、花が開く様子も種類によって表現が違うそうです。
どの花も「咲く」という言葉で通じるのですが、
梅は、「ほころぶ」
椿は、「開く」
桜は、「咲く」と。
日本語は、なんて美しく繊細な言葉なのかと感心するとともに、
その細やかな変化を見逃さず読み取れるようになりたいと思いを新たにしました。
校長 糀谷 要
