ここまで事前学習を続けてきた、今年度初めての取り組みである「東北・災害ボランティア活動ツアー」。(事前学習の様子はこちら)
ついに当日を迎えました!
この貝南ブログで、3日間の様子をご紹介いたします。
大阪国際空港(伊丹空港)から出発し、昼前に仙台空港に到着。
早くも仙台空港で、東日本大震災の被害が分かるものを見つけました。
仙台空港でも約3mの津波が押し寄せ、1階には自動車や瓦礫が流れ込んだそうです。
流れ込んだものによって出来た痕も残っていました。
今回お世話になる運転手さんと合流し、空港を出発。
移動の途中、各土地の情報や震災時の状況等を教えていただきました。
例えば・・・
この写真の奥の方に見える松の木は、震災前は防風林として海に面して一列びっしりと生えていたそうです。しかし津波にのまれて、松の木がまばらになっているのが分かります。
他にもそれぞれの場所で「このガードレールは地震によって傾いていますよね」、「ここは津波が来た時は海でした」、「この水田が元に戻るまでに5、6年はかかっています」等、震災の規模が伝わるお話を伺うことができました。
最初に訪れたのは「気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館」。
震災時に被害があった宮城県気仙沼向洋高等学校を一部保存した施設です。
語り部ガイドさんに案内いただきました。
ちなみのこの写真に写っている車は、当時海の方向とは逆の道路にあったことが分かっているらしいです。つまり、引き波に戻され、第2波によって流れ込んできたようです。
敷地内、様々な場所を、計90分ほど案内いただきながら、当時校内にいた生徒約170名の避難状況等についも教えていただきました。
津波の高さは4階にも到達し、300mほど離れた冷凍工場の建物が激突し、崩れた場所もありました。しかし、激突する場所がもっと校舎の正面だった場合、さらに被害が大きくなっていた可能性があります。
手前のパネルに写っている体育館は、一部の壁をのぞいて、なくなっています。
見学後、自分が感じたこと、伝えたいことを1人1人、記入しました。
このメッセージは今後も施設で展示いただけるそうです。いつかこの想いを再確認しに訪れようと思いました。
最後に質疑応答のお時間を取っていただきました。
さて、次に訪れたのは「南三陸311メモリアル」。
南三陸町の震災時の状況についてパネルで学習しました。
このあたりの津波の高さは約15m。
写真に写っているのは施設の近くにある「防災対策庁舎」。
高さは約13mです。最後までここから避難を呼びかけた職員が津波にのまれました。
近くで見ると、外階段もひしゃげており、津波の脅威を物語っています。
見学後、宿泊ホテルに入り、明日のボランティア活動の事前ミーティングを行いました。