中学部3年修学旅行(3日め)

令和3年12月10日(金)、いよいよ修学旅行3日め、最終日を迎えました。最終日は、やっぱり大阪と言えばこれですね。【笑いの都・大阪】です。テレビでよく見る吉本新喜劇も、劇場で生で観劇したことがある人って意外に少ないですよね。

中学部3年生は、大阪市のど真ん中千日前通りでバスを降りて、徒歩で『なんばグランド花月(NGK)』へ向かいました。平日11時からの開演でしたが、他の支援学校も修学旅行で来ていて、結構お客さんでいっぱいでした。本当に舞台から近い席で演者がとても近かったです。

前半から中盤までは、若手から超ベテランまでの漫才が続きました。センターマイク一本で笑わせる現在の「しゃべくり漫才」の原型を作ったのは、吉本興業のエンタツ・アチャコ師匠だったそうです。広い舞台にはマイク1本を挟んだ2人の漫才師だけ。その2人の漫才師が5~10分の間、しゃべりの掛け合いだけで笑いを生んでいく、そして、ベテランになればなるほど、お客さんのその時の反応や動きまでも話のネタに取り込んで笑いをさらに増幅させていく、このライブ感は、テレビの漫才番組では味わうことのできない、本当に生きたお笑いだと感じました。

後半は、吉本新喜劇。酒井藍座長の回でした。いつもテレビで見ている新喜劇座員が本当に目の前で演技をしていて、舞台からはける際につぶやく声や台本にないであろうセリフ、セリフを言い間違った時に見せる表情やアドリブなどもつぶさに見たり聞いたりできるので、生徒も生きた笑いに触れておなかの底から笑っていました。(生徒たちが見た新喜劇は、令和4年1月8日に放送予定だそうです。)

終演予定時間より20分もおして終了。これは、漫才も新喜劇も、単に台本通り、テレビ番組のように編集ありきのものでなく、演者と客席が作り出した雰囲気の中で生まれたその場限り一度きりのお笑いの時間だったからだと思います。さすが【笑いの都・大阪】、これが大阪の底力です。

今回の中学部3年修学旅行は、【水の都】【食の都】【光の都】【エンターテインメントの都】【笑いの都】といったたくさんの大阪を見て回り、大阪を再発見できました。ぜひ、ご家族でも体験してみてください。