「支援学級の充実をめざして」①

北河内ブロックでは、平成26年度より小中学校の支援学級に在籍する児童生徒の増加、
発達障がいの児童生徒に対する支援、支援学級を担任する先生方の専門性の向上・継承に対する支援として、
「支援学級の充実をめざして」をテーマに取り組んでいます。

取り組みの3年目となる今年は、学校との協働からさらに推し進め、北河内各市との協働を行っています。

各市の支援教育の課題やニーズに合わせて必要な内容を一緒に検討し、
支援学級の授業づくりを中心に取り組みを進めています。


今回は、協働市のひとつである門真市の小学校での取り組みをご紹介いたします。

様々な特性、課題のある児童に対して、支援学級の授業でどのようにアプローチするのか、
といった大きなテーマのもとに取り組みを進めています。

具体的には、1年生児童の支援学級の「特殊音節の読み書き」に関わる授業作りについて、
支援学級担任の先生、門真市教育委員会の先生とともに取り組んでいます。

7月より授業をみさせていただいたり、児童にかかわる話し合いの場を持たせていただいており、
9月からは2週間に一度のペースで訪問し、取り組みを続けています。

11月の下旬には、校内の先生方、門真市内の小中学校の先生方に向けて公開授業を予定していますが、
「特殊音節の読み書き」に関する取り組みを参加される先生方に見ていただき、
支援学級に在籍していない児童生徒にも活用できる支援のてだて、教授法を知っていただけたら、
との思いを支援学級担任の先生方は持っておられます。

プリント学習だけでなく、促音、長音、拗音、拗長音、拗促音などの「特殊音節の読み書き」に関わる教材を多数作成されており、
支援学級の授業において活用されています。
また、それぞれの特殊音節を、手を叩くなどして動作化する、といった活動も取り入れられております。

支援学校のコーディネーターより、体験的な活動を通して理解を深めるという観点より、
「授業の中でもう少し動きのある活動を取り入れてみては」と提案したところ、
授業の後半に、特殊音節が書かれたカルタ形式のゲームを取り入れられ、
児童が以前にも増していきいきと取り組んでいる姿がみられるようになりました。

今後も、北河内の支援学校のコーディネーター、小学校の先生方、門真市教育委員会の先生方と連携して
取り組みを進めていきます。