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北河内ブロック実践報告会「支援学級の充実をめざして」を開催しました③

今回は、助言・講評をしていただいた、大阪府教育センター 支援教育推進室 室長  閑喜 美史  首席指導主事 のお話を報告いたします。


<助言・講評> 
大阪府教育センター 支援教育推進室 室長  閑喜 美史 首席指導主事

初めに、門真市の小学校、守口市の中学校の取り組みの報告を受けてお話をされました。

門真市の小学校の取り組みについては、
「子どもたちがつまずく前の(低学年の)取り組みだったので、子どもにとって良い時期での支援だった。」
「今回の取り組みは支援学級であったが、今回の指導を様々な学級の指導につなげていってほしい。」
「特殊音節を視覚化、動作化することで、生活の中に即した指導になったのがよかった。」
と話されました。
また、閑喜首席指導主事が以前訪れた他府県の支援学級での特殊音節の視覚化・動作化の取り組みの紹介もされました。

守口市の中学校の取り組みについては、
「思春期の生徒の指導は、その体制づくりや対応にとても気を遣うが、先生方の指導や生徒を一人の人としてしっかり対応する言葉かけがとてもよかった。」
「授業の参加という観点において、生徒自身が達成感を持って活動に取り組むということが、参加するということだと実感した。」
「自己理解がむずかしい生徒にとって振り返りをすることで自己理解をすすめ、それにより他者理解や今後の進路につながっていく。」
と話されました。

次に、学校教育の中で「自立活動」の観点を持つことの重要性を、学校教育法や学習指導要領の内容も交えながら話されました。
「今回の2校の取り組みも、「自立活動」の6区分の中から複数を組み合わせたケースで対応していた。」と話されました。

最後に、「評価」についてのお話がありました。
「評価は子どもの実感が伴っていなければならない。」
「自己肯定感(自分は○○ができた)から、自己理解(自分は●●は苦手だけど、○○は得意!)への流れができるのが評価の形。」
と話されました。