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北河内ブロック実践報告会「支援学級の充実をめざして」を開催しました②

今回は守口市の中学校との取り組みを報告いたします。


<実践報告内容>

・守口市の中学校との取り組み
「ひとりのための校内づくり ~支援学級の発信から~ 」

集団に入ることがむずかしい生徒をどう支援するか、ということを大きなテーマに取り組みを進めてきました。

初めは、支援学級在籍の生徒が通常の学級で一定時間授業に参加することがむずかしい際、どのように教員が生徒にかかわるのか、また通常の学級の外で授業に関する課題をどのように行うのか、といったことを中心に取り組みを進めていました。

取り組みを進めていくなかで、対象生徒の「集団の中でのコミュニケーション力を高める」ということを目標にすることになり、支援学級での取り組みをメインテーマに、また公開授業として扱うことになりました。

具体的には、支援学級の生徒たちの「運動会」を生徒たちが主体的に、協力して作り上げるという取り組みを行いました。
どのような種目を行うのか、またその種目のルールはどうするのか、といったことを生徒同士が考えたり、種目に必要な道具を生徒たちが作ったりしました。

「運動会」の本番を公開授業として実施し、北河内地域の小中学校の先生、校内の先生、また支援学校のコーディネーターなど、多くの方が参加されました。
公開授業では、集団に入ることがむずかしい生徒に対し、他の支援学級の生徒が前向きな言葉をかけたり、自分たちで作り上げた「運動会」に精一杯取り組む生徒たちの姿が見られました。

また、公開授業が終わった後も、通常の学級での授業に参加するための支援を継続して行い、「どの授業に参加でき、どの授業に参加できなかったか」といった授業の参加状況、また参加できた際の参加した時間などを記録に残しました。
あわせて、授業を担当している学年の先生方に、対象生徒に関するアンケートを実施し、授業において工夫している点と本人の様子を各教科の視点からまとめてもらう、といった取り組みも行いました。

報告会では、支援学校のコーディネーターより、「仲間づくりにかかわる仕掛け」として、
①友だちとの共同的取り組みを豊富に用意する
②自分の取り組み過程を振り返る機会を作る
といったことなどを報告しました。

また、生徒を中心とした、支援学級、通常の学級の担任、教科担当の連携が、校内体制作りとして大切であると報告しました。