支援教育公開講座⑥

8月3日(金)、北河内支援学校相談サポートセンター(KSC)主催の支援教育公開講座の第6回目は、関西国際大学の花熊暁先生から「キャリア教育の視点に立った教育支援」をテーマにご講義いただきました。

 キャリア教育について、「基本的な視点」「社会的自立のために求められること」「将来の社会的自立に向けて授業で育てたい力」「実践事例」の4つを柱にした話でした。「働くことの意味」を考える中で、「自立」「働く」ということへの理解が重要というお話がありました。「自立する」ことは「人の助けを借りない」ことではなく、障がいが重い人にとっても、必要最小限で最適な支援を受け、自分の持つ力を最大限に発揮することが「自立する」ことだ、と話されました。また、実際に子どもと関わる中で、「ありがとう」「助かったよ」という感謝の言葉をたくさん掛けて欲しい、子どもが周囲の人のために自分の役割をはたし、必要とされる経験をかさねることが大切と話されました。キャリア教育の最終目標は、子ども自身の「生活の質を高めること」「内面の育ちを図ること」です。紹介された事例からは、一人ひとりの子どもが、自分の進む道を自分で主体的に選択し、意欲的に生きようとする姿を感じることができました。


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