支援教育公開講座③

「愛着障害の理解と支援」

和歌山大学教育学部 教授  米澤 好史 先生


様々なこども・大人の抱える行動の問題、発達の課題の原因としての愛着の問題を誤解なく捉えるという視点からお話しをして頂きました。

最初に、愛着障害とは施設や虐待があった場合に起こるものではなく、誰にでもどの家庭でも起こりうるものであること。そして、産んだ、育てた親のせいでも子ども自身どちらか一方だけのせいでもなく、親と子どもの相性、つまり、関係性の障害であること。それは、いつでも取り戻せる、誰にでも修復可能であるとのこと、についてお話して頂きました。

続いて、愛着形成の3基地機能として、「安全(secure)基地機能」「安心(restful・relax)基地機能」「探索(search)基地機能」があること。そして、愛着障害と発達障害との違いを踏まえた支援が必要、かつ、大切であるということを、愛着障害・愛着の問題発見の13のポイントから詳しくお話しして頂きました。

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