泉北高校の前の道に植えられているイチョウの木々もすっかり落葉して、
冬が来たなという感じがしますね。
前回の記事は、高村光太郎の「冬が来た」を引用しました。
厳しい寒さをもたらす冬に対して、強烈なメッセージで返しています。
イチョウは漢字で書くと
「銀杏」・「公孫樹」・「鴨脚樹」などと書かれます。
「銀杏」は、実の形がアンズに似ているために、
「公孫樹」は、植樹した後、孫の代になって実が食べられるという意味で、
「鴨脚樹」は、葉の形がカモの水かきに似ているために、
それぞれの漢字をつけられたと言われています。
イチョウの葉を何枚か集めてみました。
たしかに、カモの水かきに似ているような。
前回の高村光太郎の詩の最後に、「火事を出せ」とありました。
なかなか不穏な言葉ですが、実はイチョウは火災に強いそうです。
イチョウの葉、枝、幹にはたくさん水分が含まれていて、
火災が起きた時に燃え広がるのを防いでくれるそうです。
街路樹としてイチョウがよく植えられているのは、
秋に葉がきれいに色づくからだけではないようですね。
ちなみに、イチョウは学名をGinkgo bilobaといいます。
本来、「銀杏(ぎんきょう)」をラテン語にしたGinkyoとすべきところを、
間違えてGinkgoとしてしまったと言われています。
yとgは筆記体では分かりづらいので。
そのため、とても発音しづらい(というかできない)名前になってしまったのですが、
学名というのは原則変更をできないので、そのままになっているそうです。