昨日は皆既月食でした。
皆さん、見ましたか?
泉北高校は中間テストの真っ只中ですが、テスト勉強の合間に
(テストに打ちのめされた心を癒すために)月食を観察した人もいると思います。
泉北高校でも何人か生徒が学校に残って月食を観察しました。
18時頃、月が東の空に上がりました。
この時点では、まだ月は欠けていません。
きれいな満月です。
18時15分頃、少し雲が出始めます。
観察会に、文字通り暗雲が立ち込め始めます。
でもよく見ると、左下が少し欠けているように見えませんか?
拡大してみると・・・・・
食が始まったのかな?それとも雲に隠れているだけかな?
もう少し観察を続けてみます。
どちらとも言い難いですね・・・・・
でも、心なしか月の輝きが弱くなっているような・・・・・
いや、この輪郭は雲ではありません。
間違いなく月食です!
気が付けば雲はなくなっているではありませんか!!
これで安心して観察が続けられます。
時間とともに食が進行していきます。
それに伴って、月の輝きが弱くなり、暗い星たちも観察できるようになります。
もうすぐ皆既食です。
写真では食の部分は暗く見えなくなっていますが、肉眼では赤黒く見えたと思います。
写真の露出を調整すると、
確かに赤黒い!!
月食と言っても全く見えなくなる訳ではないのですね!
さらに時間が経つと・・・・・
19時半頃、皆既食になりました!!!
皆既食は1時間ほど続きました。
月は左下から食が始まり、右上が最後に隠れましたが、
どの場所から顔を出すでしょうか?
部分食にかわる手前の写真です。
左やや上から顔を出しそうですね。
その通りになりました。
やがて食が小さくなっていくと・・・・・
明るくなるので、食の部分は見えにくくなります。
月食は月の満ち欠けとは全く違います。
それが証拠に、月が半分顔を出している時を見ると・・・・・
影の線が月の側に食い込んでいるのが分かりますよね?
満ち欠けの場合は逆に外側に膨らみます。
月食のときにこのようになるのは、その影の線が地球の影の線だから(つまり丸いから)です。
満月の直前でも、
月の端に丸い影(つまり地球の影)がかかっているのが分かります。
21時半ころ、満月に戻りました。
このあたりから、雲がまた出始めました。
観察会は無事終わりました。
・ なぜ、食に入った月は赤黒く見えるの?
・ なぜ、食に入った場所(月の左下)と
食から出てきたところ(左やや上)はずれがあるの?
・ 部分食しか見られないときと皆既食まで見られるときは、
何が違うの?
・ 日食と月食はどちらの方がよく起こるの?
疑問は尽きないと思います。
そういうときは、考えましょう!
そして、調べてみましょう!!
疑問を抱くことは科学の原点です。
調べてみることは科学の第一歩です。
国立天文台のHPなどに分かりやすい解説が載っていたりします。
今回は皆既食が約1時間に渡って観察できました。
次の皆既月食は来年4月4日です。
でも次回は皆既食は約13分間です。
(今回のは貴重な機会でしたね!)