先日,青山学院大学陸上競技部監督の原晋(はら すすむ)さんがテレビに出ていました。
弱小と言われた青学の陸上部を箱根駅伝2連覇に導いたことで知られていて,
最近よくテレビでお見かけします。
その番組の中で,いくつかの話をされていましたが,そのうちの1つを紹介したいと思います。
「目標は必ず数値にせよ!」
達成したい目標を具体的に数値化する。
今年の箱根駅伝の前に,
チームの主将で山登り区間のエースでもある神野選手が怪我をしたそうです。
神野選手は別メニューで調整するとき,
具体的にどのトレーニングを何セットと具体的に数値で決めて練習に励んだそうです。
その甲斐あって,神野選手は箱根駅伝に出場でき,2連覇に大きく貢献しました。
具体的な数値はとても達成不可能なものでは意味がありません。
今の自分の半歩先くらいがちょうどよいそうです。
皆さんは,どんな目標をたてますか?
クラブの大会が近い。
勉強をがんばりたい。
習い事をしている。
いろいろあると思いますが,ここでは勉強について少し私の意見を書かせてもらいます。
具体的な数値目標として,
「1日5時間勉強する。」
もちろん授業時間を除いてですよ。
でもそんなの達成可能ですか?
毎日15時25分まで授業があって,その後たとえばクラブをしていて,
そこから帰って5時間も勉強時間が割けますか?
達成できない数値目標では意味がないと,
原晋監督も言っていましたよね。
1・2年生なら1日2時間くらいが妥当ではないでしょうか?
もちろん5時間が達成可能な人はがんばってもらっていいんですよ。
また3年生で志望校が少し今の自分の実力より上回っている場合は,
もっとがんばらないといけないかもしれません。
大事なのはその2時間の使い方です。
ここでも具体的な数値目標を持つことが効果的です。
私は理科の教員ですが,やはり1・2年生ならまず英語の勉強が必要です。
(国際文化科でも総合科学科でも)
たとえば英語の単語帳を1日2ページとか決めて必ず勉強する。
1日たったの2ページでも1カ月やれば何ページですか?
無理のない範囲で勉強ができます。
目標をたてることは実は誰でもできます。
ですが,それを達成するのは簡単ではありません。
原晋監督のこの言葉は,目標を達成するための最も現実的なアプローチですね。