2024年度 探究の主な活動〈春〉

2024年度探究の主な活動について報告します。

<春>

⑴「生理用ナプキンの寄付イベント」(5/20~5/31)

 56期3年生の山野栞南さんが、千里フェスタでの経験をもとに探究活動をもっと続けたいとのことで、「生理用ナプキンの寄付イベント」(5/20~5/31)を企画・実施しました。「「生理の貧困」の原因の一つに知識不足があげられます。生理によって生まれる身体的・精神的・経済的な生活のしづらさについて話すことが、広く知ってもらう第一歩になると考えています。より多くの人に知ってもらうためにポスターを作成し、ナプキンの寄付ボックスの設置に取り組みました。」(山野さん作成のポスターより抜粋・引用)

 実施期間や設置場所の工夫、呼びかけ放送の実施、関係各所との調整など、実現に至るまでにはさまざまなステップがあり、学びの多い経験でした。年度が始まるなり頑張っている3年生の姿は、初めて探究に取り組む57期2年生のとてもいい刺激になりました。 


 

環境問題講演会「2050年の環境を考えよう!」(千里リサイクルプラザ6/16)

 56期3年生の譲原露葉さんが、6/16に千里リサイクルプラザ研究所で行われた環境問題講演会「2050年の環境を考えよう!」に参加し、市民研究所の三輪信哉所長様はじめ、小学校の校長先生や市民研究員、大学生とともに、壇上からのパネルディスカッションで発表しました。探究によって自分の世界が開かれていく喜びを丁寧に語り、とても頼もしかったですし、参加者からたくさん褒めていただきました。譲原さんの報告を紹介します。

私が今回参加した理由は、環境問題についての講演会などはよく耳にするが、市民で「話し合う」会は今まで聞いたことがなく、参加者がそれぞれの思いを口にすることができる環境に興味を持ったからです。

 私は、自分が探究の授業で研究した、給食の食品ロス問題についてお話しました。さらに、探究活動を通して新たな世界を知り、社会とつながりを得ることができて、自ら積極的に考え、行動に移すことの大切さを学んだことについてもお話しました。他のパネラーの方々は、未来を創っていく子どもたちのために活動している方が多く、その熱い思いを聞き、私自身も、未来を担うひとりとして、与えられている学びの環境を最大限に活かし、自らまなびをつかみにいこうと思いました。

 会場には大人の方が多く、いくつになっても学び、自分の意見を発信する姿勢は素晴らしいものだと思いました。そして、その意見の中から、吹田に住む人々の吹田愛の大きさを感じました。

 私は、興味を持ってくれた、少しでも多くの千里生に、この会に参加してもらいたいです。幅広い年代が集まって話し合う会は、参加者みんなにとって刺激的なものになり、地域のつながりを大切に、吹田市をより魅力的な町にしていくことができると思います。これからも千里高校生が吹田との地域のつながりも大切にしていけることを願っています。~

⑶「3年生から2年生へのアドバイス・助言イベント」(5月末~6月初旬)

 探究活動で自分で決めたテーマに1年間取り組む2年生にとって、「テーマ設定および調査計画」の段階は最初でありながら最も困難で大切な段階です。5月末~6月初旬にかけて「3年生から2年生へのアドバイス・助言イベント」を実施し、グーグルフォームを使って、同じ経験を乗り越えてきた3年生だからこそわかるポイントを2年生に送ってもらいました。教育実習の先生方も参加してくださいました。2年生にとってとても参考になるアドバイスがたくさん届きました。後日それぞれが書いたお礼カードを、3年生がとても喜んでくれたそうです。3年生にとっても自分の成長を実感できるいい機会になったとのこと。