2024年度 探究の主な活動 <冬>
⑴研究も大詰め。外部発表の季節。
外部発表に参加するには準備等いろいろ大変ですが、学ぶことも多いです。
12/14(土)大阪教育大学にて高校生国際会議...6グループ参加
(新谷さん森口さんが来場者の投票によるポスター優秀賞受賞)
12/15(日)国立オリンピック記念青少年総合センターにて全国高校生フォーラム
(高さん下仁さんが英語で発表)
1/25(日)アウィーナ大阪にてLETS合同発表会...8グループ参加
(オーラル発表にて、干場さん山崎さん岩渕さんが最高評価である審査員特別賞受賞)
(ポスター発表は、ポスター賞を受賞)
57期2年生の北岡理彩さん、矢野桃子さん、羽座絢花さん、吉澤侑希さん、新谷直花さん、森口愛麗さん、片山紗会さん、山崎笙太郎さん、前田悠花さん、佐藤優さん、齋藤綾さん、鹿谷琴葉さん、森垣胡々音さん、高娟芽さん、下仁陽可さん、干場雅樂さん、山崎彩衣さん、岩渕里奈さん、東由菜さん、須藤陽菜さんが出場しました。報告の一部を紹介します。
~高さん~
自分の疑問に対して自分が主体となって、ペアの下仁さんや友達、先生と話したり、書籍や論文を読み思考を巡らせることは、私が高校生になって真剣に取り組んだことの一つであり、日常生活の視点を増やしてくれました。仮説の検証のために授業を行った際、たくさんの友達が協力して授業に参加してくれました。私達に協力してくれる仲間がいることが本当に嬉しく、本当に感謝したいです。高校生フォーラムの当日は素晴らしい経験となりました。発表の際は、多くの人に伝わるように語りかけるような発表を意識しました。発表後は教育に関心のある高校生や外国人の先生から話しかけてもらい嬉しかったです。
全体を振り返って見ると、私は「日常のちょっとした疑問について考え、周りの友人にたくさん発信するようになった」と思います。誰一人同じ考えを持っている人はいないし、だからこそ、みんなの意見に価値があると思います。探究活動はちょっとした疑問から論理を構築し、なにかアクションを起こすことです。これからも疑問を大切にし、悩み、成長したいと思います!
~下仁さん~
発表はどこの高校もレベルが高く、自分たちの探究に対する反省点も見つけられた一方で、自分たちが一緒に戦えることが楽しいと思えた。賞を取れなかったのは残念だけれど、ほかの県の子と友達になれたり、色々な子の発表を聞いて自分も頑張ろうと思うことが出来た。フォーラム内のディベートでは自分よりも英語力が高い子が多くてモチベーションが上がった。初めて会った子しかいなくて緊張していたけどみんな優しく話しかけてくれて新しい出会いが本当に楽しかった。
~新谷さん~
高校生国際会議を通して、自分の可能性と視野を広げることができました。ポスター制作は想像以上に難しく、何度も何度もペアと相談し作成しました。そのポスターを最優秀賞に選んでいただくことができ、大きな達成感を感じましたし、なにより自信になりました。また、聞いてくださる方との距離はとても近くものすごく緊張しましたが、実際に探究内容や発表方法について間近で反応や意見を受け取ることができ、多くの成長する機会に恵まれることができました。これらの経験が、自分の自信に繋がり、今後の自分自身の可能性を大きく広げてくれました。
~矢野さん~
私たちは中間発表を経て生徒の皆さんや大学の教授の方に様々な意見を頂いた際に、情報量が多く今後の研究について明確な方針が立てられませんでした。そのときに先生から高校生国際会議があるよと勧められたのが参加しようと思ったきっかけです。ポスター発表なので情報量が多すぎても少なすぎてもいけないのでどこを1番伝えたいのか、削っていいとこはどこなのかを考えるのがとても難しかったです。この活動を通して自分たちにはなかった視点で質問されたことから、今後の研究でどこを詰めていかないといけないのかが明確になり、研究の助けになりました。また、他の方達の研究を聞いて「こういう発表の仕方、ポスターの作り方もあるんだ」と気づきがたくさんあり、とても楽しかったです。
⑵探究基礎「SDGs推進室合同発表会(1/14(火)と1/21(火))
1/14(火)と1/21(火)探究基礎「SDGs推進室合同発表会」に中西金属工業(株)長島史威様がコメンターとしてご参加くださいました。「SDGs推進室」は1年生探究基礎での特別プログラムで、ある企業の「SDGs推進室」担当者になったと仮定して社会貢献に携わる企画を立て、自社の代表取締役員会にてプレゼンテーションするという設定でプレゼン発表するものです。各クラスの代表として選ばれたチームですが、1年生にとっては初めての大舞台でみんな真剣そのもの。長島様からのコメントの一言一言に頭と心が開かれていく、貴重な経験となりました。
⑶千里フェスタ(2/6(木)~8(土))(探究・SSH生徒研究発表会も同時に実施)
千里フェスタは1年間の探究活動の集大成となる課題研究・授業発表会です。国際文化科は、講座代表グループは図書室で、それ以外は3年棟教室で、2年生全員が発表します。外部の方や保護者、近隣の中学も含めて多数来校され、科学探究はもちろん、探究基礎・科学探究基礎・英語ディベート・その他の外部発表など多くの発表がある一大イベントです。コメンターは、中間発表会にひきつづいて、図書室会場には「藍野大学・榎井ゆかり様」と「中西金属(株)・長島史威様」にお越しいただきました。教室会場には「大阪大学・大学院の留学生のみなさん」に加えて外部の方や保護者のみなさまもおられます。1年生と発表時間ではない2年生は、自分の興味のある研究を見学し、質疑応答にも挑戦します。調査活動の中でお世話になった方々が見学に来られて応援してくださったことも嬉しい出来事でした。ご来場くださった皆様、ありがとうございました。
⑷千里リサイクルプラザ(3/1)での発表
千里フェスタでの発表をご覧になった千里リサイクルプラザ研究所所長の三輪信哉先生がお声がけくださって、57期2年生の岩松愛佳さん、斎藤真衣さん、松井紬さん、松本亜弥珈さん、福山ルナさん、南明歩さん、高垣柚季さん、伊原康平さん、岡田悠雅さんの4グループが発表の機会をいただきました。
~参加生徒の感想~
「すごく緊張した!でも楽しかった!頑張った!」
「答えられることは頑張って答えたけど、わからないことも多かったし、そういうことを調べとかなあかんのやなーと分かった。」
「いろいろ言われたけど、確かに、とか、なるほどなーとか、むしろ納得した。」
普段から環境問題に取り組んでおられる市民研究員の方々の前での発表ということで大変緊張したようですが、自分たちのために時間を取って真剣に聞いてご意見をくださったことが嬉しく、素晴らしい経験となりました。記念品としてくるくるプラザオリジナルのマイ食器を頂戴し、「ラーメン作る用♪」と喜んでいた千里生です。
千里リサイクルプラザ研究所のみなさま、ありがとうございました。
⑸待兼山会議(大阪大学大学院国際公共政策コンファレンス)(3/23~24)
「待兼山会議(国際公共政策コンファレンス)は、2015年度より大阪大学大学院国際公共政策研究科(OSIPP)の主催のもとで開催されている研究発表の学会」(待兼山会議公式HPより)です。1年を締めくくる重要なイベントとして、毎年千里高校探究猛者たちが挑戦し、素晴らしい経験をしています。今年も事前審査を無事突破して、4チームが参加しました。57期2年生の佐藤優さん、齋藤綾さん、鹿谷琴葉さん、森垣胡々音さん、干場雅樂さん、山崎彩衣さん、岩渕里奈さん、東由菜さん、須藤陽菜さんは、これまでにも様々な大会に出場し、探究力を磨いてきました。
2日間のプログラムでは、分科会や全体会での発表で審査員の先生方からのフィードバックや全国からの高校生同士での議論や意見交換を経験する他、特別講演や交流会など充実した熱い企画が行われます。今年はなんと、初日の正規プログラム終了後、大阪大学SSI教授の伊藤武志先生が「よかったらやってみない?」とお声がけくださって、智弁学園和歌山高校と神戸市立葺合高校と千里生で研究室にお邪魔し、「子どもと大人のSDGs学習ゲームGet The Point」が体験できました。初めて会ったメンバーなのに、どんどん協力してよりよい未来を作り上げていく高校生たちのパワーは圧巻でした。
2日目プログラムの最後には全員に参加証明書が配られ、運営団体Flagshipによる懇親会がスタート。教授の方々、朝日放送の方、大学生・大学院生、他校の高校生とそれぞれ思い思いに懇親を深め、充実した時間を過ごしました。千里高校の探究について、たくさんの先生方からお褒めの言葉もいただきました。干場さんの報告を紹介します。
~初めて待兼山会議の詳細を聞いたときは、正直受験勉強や部活もあり、参加は厳しいなと感じていたが、参加できて良かったと思う。
待兼山会議への準備の中で、どのように発表すれば伝えたいことが伝わるか、20分の中でこれまでの探究をどうまとめるか、などを考えることが、自身の探究を整理し、深めることにつながった。他の学校の発表を見て、探究の視点や発表の工夫などたくさんの学びを得ることができた。
これまでたくさんのご指導ありがとうございました。とてもいい経験になりました。来年度もよろしくお願い致します。~