【中・高】SSH研修~大阪大学産業科学研究所

昨日(8月5日)午後、中高合わせて20名が阪大吹田キャンパスにある「産業科学研究所」へ向かいました。SSHの取組みは学校内に留まらず、できるだけ外に出かけて実際・実物に触れることを大切にしています。ただ今回の研修は、希望者は定員の3倍を超す状況でしたが、新型コロナ禍の影響でやむなく20名に絞らざるを得ませんでした。抽選に漏れた皆さんには申し訳なかったです。これからも、感染防止に配慮しながら、こういった企画を継続して貰おうと思っています。

引率した先生(3名)からの報告を以下に記します。

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8月5日(水)、SSHの研修として大阪大学産業科学研究所にお伺いしました。大阪大学産業科学研究所の概要についてお聞きしました。大阪を中心とする関西の財界の要望を受けて「産業に必要な自然科学の基礎と応用に関する研究施設」として1931年に設置された研究所だそうです。

研究所の全体的な説明を受けた後は、

・量子システム創成研究分野(大岩研究室)

・自然材料機能化研究分野(能木研究室)

・トランスレーショナルデータビリティ研究分野(櫻井研究室)

の3つの研究室に分かれて研究内容についての講義や研究室の紹介をしていただきました。

量子システム創成研究分野では、ミクロの世界の力学である量子力学の概要について教わり、量子力学がもたらす新しい技術として量子コンピュータや量子暗号について教えていただきました。

自然材料機能化研究分野では、紙の未来を切り開く新素材とてナノセルロースについて教わりました。 ナノセルロースで作られた透明な紙を見せていただき、ペーパーエレクトロニクスとして紙のスマートホンの可能性について教えていただきました。

トランスレーショナルデータビリティ研究分野では、いわゆるAI(人工知能)について教わりました。研究の分野はリアルタイムAIという分野で瞬時にAIで未来を予測するというもので、工場など社会の様々なところで活用される技術のようです。

このような研究によって切り開かれようとしている未来は普段の生活からは想像がつかないもまのばかりで、先生方の研究に対する熱意と研究によって社会を良くしようとする意思に生徒たちは感動していたようです。

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参加者が学校に戻ってきたのは5時半過ぎでした。皆、少し疲れた様子を漂わせながらも満足そうな表情を浮かべていました。参加した生徒の皆さん、お疲れさま。今後の学びへの刺激になったことを願います。

富田林高校 校長 栗山 悟

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