グロスタ 「外国語をマスターするには?」

こんにちは。英語科の城台です。

今回は、グロスタで6/16に特別ゲストに来ていただいた時の内容をお伝えします。
(記事を作成するのが遅くなり、誠に恐縮です。)
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彼女のお名前は Li Hao (リー・ハオ)さん。生物科の金重先生の教え子で、SSH事業で度々お世話になっている方なのですが、今回SGH事業の豊高グローバルスタディーズにもお越しくださいました。彼女は中国語を母語とし、日本語・英語もほとんど母語のようにマスターしています。
ちなみにリーさんは現在イギリス在住です。私城台も現在イギリスにいます。そして校長先生も。
3人ともそれぞれ違う場所・違う要件でイギリスにいるのですが、なんだか豊高はイギリスに縁があるようです。
さて、話を戻します。今回なぜ リーさんに来ていただいたかというと、
①彼女の人生自体が刺激的。
②外国語をマスターするコツ。
この2点を生徒に伝えたかったからです。
まず、①からご紹介します。
彼女は中国で生まれ、12歳の頃日本にやってきました。日本の小学校に通い始めましたが、もちろん日本語を話せなかったので、日本語を学ぶ補習を受けていたそうです。
だいたい1年ほどで無理なく日本語を使えるようになったとのこと。
それから、日本の中学→高校と進みます。そして、高校2年の時、学校で海外留学のポスターを目にし、彼女は決断します。
「アメリカに行こう」と。
この決断力こそが、彼女の強みだと私は感じました。まずやってみる。豊高生にもぜひ見習ってもらいたいことです。
さて、アメリカに渡った彼女は、そこで高校生活の送ります。そしてカナダの高校へ移り、卒業。
そのままカナダの大学へ進み、スイスの大学院で master's degree(修士号)を取得。
それから日本に戻り、NGOで働き、この夏からイギリスで生活を始めています。
...刺激的です。生徒も目を輝かせて話を聞いていました。
そして、気になる②。
どうすれば外国語をマスターできるか
特に、日本人が一番苦手とする Speaking 力を向上させるにはどうすればよいのか質問してみました。
すると、リーさんはズバリ言いました。
「Speaking は暗記です。」
生徒の中には「結局暗記か...」とがっかりしている様子も見られましたが、私は リーさんにそう言っていただき、内心とても喜んでいました。
私自身、外国語をマスターするには音読→暗唱が最も近道だと考えているからです。
3ヶ国語をマスターしている リーさんのアドバイスですから、
これ以上ないくらい説得力がありました。
グロスタ生には夏の課題で自分の好きなプレゼンやスピーチの暗唱を課しました。
ただ丸覚えするのではなく、ますきちんと理解した上で、音もしっかり真似て、完全に自分の言葉にできるくらい音読し、暗唱に至るようにと指示を添えて。
言語習得はスポーツや音楽と同じだと思います。
毎日素振りをするように音読をする。ただ、間違えたフォームで素振りを続けると逆効果になりかねません。
できる限り正しい発声・発音・理解を伴って音読→暗唱をしてほしいと思います。
最後に、
Li さん、今回はお忙しい中本当にありがとうございました!!(またお願いします。)