AC電源「ON」「OFF」スイッチ

 AC電源を「ON」「OFF」出来るスイッチを頼まれていました。具体的には、身体に障害があり普通の人が簡単に出来るミキサーの電源が「ON」「OFF」出来ないということです。そこで、AC電源を弱い力で「ON」「OFF」出来るようにしてほしいと云う依頼でした。

最初は、リレーで製作しようと考えていたのですが、色々と検索してみると秋月電子りに要求通りのマイコンからの信号で簡単にAC電源を「ON」「OFF」できる「ソリッド・ステート・リレーキット」です。容量も800Wと大容量です。

では、マイコンは何にしようか考えたのですが、PICなら安く済みそうですし、使い慣れています。マイコンカーでおなじみのH8やR8も使い慣れていますが、あまりにも重装備です。出来れば生徒に作ってもらおうと考えた時に、一番、試しやすいものは「Arduino」に決定しました。Arduinoならデバッグも簡単ですし、その場でプログラムの書き換えも簡単にできます。

出来たのが、これになります。Arduinoボードも自作しました。実は、内部発信モードで動くArduinoでモーターを可変抵抗で制御できるボードを作っていたので、その回路を流用しました。

 

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このスイッチを押すとAC電源が「ON」となりもう一度押すと「OFF」となります。自分の手を支えることも大変なのでスイッチの高さ部分にアクリル板を設置しました。

 

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 自作のArduino基板です。発振が内部発振で行うようになっていますので、低コストでできました。書き込みはUSB-シリアル変換器で書き込んでいます。この部分でも低コストとなります。今回、製作は1個なので低コストを目指したのではありませんが、部品点数が少ないことは色々な面でプラスとなりますので採用しました。

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電源コンセント部分です。写真では見えませんがソリッド・ステートリレーが奥にあります。

 

作ったものは大変簡単ですが、使ってもらうと大変喜んでもらいました。モノづくりの原点を思い出した一品となります。