大阪府立城山高等学校(全日制課程)2007年度暫定ページ

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2007年6月

【学校長より】

 5月は、球技大会とPTA総会を同じ日に行い、保護者の方々にも参加していただきました。なにしろ、少ない人数ができるだけたくさん試合をこなせるようにと、体育科、生徒会が想を練り、入場行進から表彰式まで、楽しい雰囲気で終始しました。実をいうと、午後の部「ソフトバレーボール」の部で、私と教頭、PTA会長及び役員の方4名で組んだチームが決勝に進出しました。あわや、「優勝」という一歩前までいきましたが、生徒の執念に敗れ準優勝となりました。

 保護者の皆様には、役員会、球技大会、PTA総会、と慌しい一日をお願いすることになりました。PTA総会に大半の教職員が出席するなど、「P(Parent)」と「SStudent)」と「T(Teacher)」が一体となったとても楽しい一日でした。

 

 さて、お約束の「城山高校の歴史」第3回です。前回は、「10周年記念誌」から校舎建設の陳情に、村長、村会議員、保護者と一緒に2期生生徒も行ったという話や、校舎の増築も生徒の手で行ったという話、今も残る坂道の階段も生徒たちが自らの手で作りあげたことなど、生徒、教職員、村の方々が一体となって分校を作り上げていた時代を紹介しました。続けてもう1度、この「10周年記念誌」からお伝えします。

同記念誌「巻末」に「地域社会の農業展望」という一文が掲載されています。どなたが執筆されたのか、不明ですが、農業部主任の「松井克己教諭」ではないか、と私は推測しています。特筆すべきはその内容です。「地域社会の農業展望」と題され、サブタイトルも「農業経営実態調査にもとづいて」という、今すぐにでも通用するタイトルが冠されています。  こう、記されています。

「村の有志の方々の力添えで設立された分校、そして多くの人々に要望された農業科の仕事としては、地域社会に少しでも益することをしなければならないと思い、農業開放講座を、ある時は学校で、ある時は部落で、夜間を中心に行ったものである。」

 「かねて、地域の農業実態を知って、その振興策を考えた教育をすすめたいと思っていたが、・・(中略)一ヶ月余、五〇〇農家の協力を得て調査を行い・・・調査の結論として、分校農業科がつづった将来の農業経営についての展望をこころみたいと思う。」

 と、調査結果をもとにした具体的な地域への提言までなされています。

「むすび(分校農業科の使命として)」では、

「農業教育は常に地域農業と結びついてゆかねばならない。今回の調査によって、我々は農業教育の根本的なものを把握しえた。大きな収穫であった。今後は、この統計をもとにして生徒指導の徹底を期すると共に、要望に応えて、及ばずながら地域農業の振興に寄与したいと考えている。」

 

 「その志の高さや如何に」というべきもので、昭和33年の、「先輩教員の志」に心震わされます。

63日、本校体育館で「同窓会総会」が開催されます。同窓生、旧職員が多数出席を予定していただいています。次回はその模様を中心に。

2007年6月1日 更新