11月14日(水) 泉南市立泉南中学校

今年度、生徒の課題と背景を全職員でもう一度共有し、「めざす二十像」と「つけたい力」を定め、ビジョンを統一するところからスタートしました。次に、教育活動にあたる指導4部会がそれぞれの解決課題やつけたい力を狙った研究テーマを定めて具体的取組を立案しました。

C 評価の生徒が自ら学ぶ力を育成する』を研究テーマに、各教科会で、観点別評価でC 評定をとる生徒の課題を観点ごとに出し合い、次に、研究テーマを受けて、「○○○すればC 評価の生徒が自ら学ぶ力を育成することができる」という仮説および具体的取組をそれぞれの観点で立案しました。

本回は、大阪府教育センター指導主事を指導助言者としてお招きして英語科による提案研究授業と研究協議という形ですすめました。まず、授業観察では、あらかじめ評価の視点を全員で共有しました。次に、研究協議では、評価の視点に基づいた生徒の変容を観る中で見えた子どもの具体的な言動(つぶやき、関わり...)などを事実に基づいて観察者から報告し、最後に、報告された子どもの具体的な事実に基づいた変容から、研究仮説は妥当なものだったかを検証しました。報告の中からは、"学びたいと思っているけれども、わからない、そのことを言えない""一時間一言もしゃべることがなかった""なかまとかかわろうとして時間ぎれになってしまった""先生の呼びかけには一切答えなかった子どもが、なかまの呼びかけには反応した""苦しむ中で思わず、わからん教えてくれとなかまに助けを求めた"...というような姿が見られ、研究仮説に迫れたということが実証できたように思います。助言からも、「子どもの言動には必ず意味がある」という言葉をいただき、学びから逃走する子どもの、本当は学びたいけれどもわからないという気持ちにいかに迫っていけるかということの大切さを伝えていただき、授業改善に向けて来年度大切にしていきたいことを確認しました。

来年度、学力向上を学校全体で推し進めていけるシステムを構築する流れができあがりました。この流れを継続し、"確実に利益が子どもにかえる取組"をすすめていきたいと思います。

 

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