高等部3年生は、5月24日(水)から26日(金)の2泊3日で、九州の博多~長崎方面に行って来ました。
ハウステンボスをメインに据え、平和学習と風鈴絵付け体験も行った充実した3日間でした。
1日目の朝は学校に7時50分集合でとても早かったのですが、各ご家庭のご協力とみんなの頑張りで時間通りに集合することができました。
保護者の方々、教職員の盛大な見送りの中、8時30分には観光バスで新大阪駅に向かいました。 1時間ほどバスに揺られ、新大阪駅に着くと、そこは都会のビル群。人もとても多く、列から離れないように気をつけて歩きました。今回は団体用の改札から入り、ホームに着くと、博多行きの新幹線「のぞみ」を待ちました。1本前の新幹線をゆっくり見ることもできたので、新幹線の乗り方の予習をしたり、新幹線が走り行く姿をしっかり見たりすることもできました。みんなが列を崩さず、固まって並べたのも印象的でした。
さて、いよいよみんなの乗車する新幹線がホームに到着すると、新幹線のマナー学習どおり、降りる人を待ってから、並んでいた順番に乗り込むことができました。自分の席に座り、しばらく車窓からの景色を眺めたり、友だちや先生との会話を楽しんだりして過ごしました。途中、岡山駅に着いた頃に、車内でお弁当が配られました。白ご飯や揚げ物などのお弁当を楽しみ、食後はしばしお菓子タイム。2時間半ほどの長い長い新幹線の旅でしたが、みんなが落ち着いて楽しく過ごせていました。
博多駅に着くと、初めての駅でしたが、みんなが落ち着き、列を崩さずに移動することができました。博多では少し雨が降っており、雨ガッパを着ての移動になりました。待ってくれていた赤い観光バスに乗り換えると、バスガイドさんの博多弁のトークを聴きながら、長崎平和公園へ向かいました。
高速道路に乗った頃に、バスレク係の準備してくれていたレクリエーションをしました。クイズ、名前ビンゴ(友だちの名前を書いた4×4のビンゴ)、先生俳句(先生のイメージを書いた、上の句、中の句、下の句を合体させる俳句)をしました。バスレクは本当に楽しそうで、みんな大盛り上がりでした。
長崎市内に入っても雨が降っていました。雨で長崎平和公園に立ち寄ることはできませんでしたが、代わりに原爆資料館の見学を充実させました。原爆資料館では、変形した時計、影の痕のついた板、被爆した方の当時着ていた衣服や写真などが展示されていました。一部触れられる展示もあり、熱線によって泡立った瓦のザラザラ面や、橋名の書かれた金属板の湾曲部を触わり、原爆によって通常では起こらないことが起きたのだと実感した様子でした。タッチパネルで絵や絵本のストーリーを見ることができるコーナーや、映像で原爆のおそろしさを学べるコーナーもあり、個々に何かしら感じるものがあり、戦争と原爆のおそろしさを学べた様子でした。見学後は、展望スペースに行き、立ち寄ることのできなかった長崎平和公園内の平和祈念像を遠くから見たり、周囲を少し散策したりしました。
その後、長崎新地中華街に行き、中華料理に舌鼓を打ち、夕食をいただきました。炒飯やチャンポン、美味しかったですね。
夕食後は、長崎スカイホテルに向かいました。長崎は山間部にホテルがたくさんあり、車窓からは綺麗な夜景が見えました。この夜景が世界三大夜景であると、バスガイドさんが教えてくれました。
スカイホテルに着くと、入所式をし、それぞれの部屋へ。既に布団が敷かれており、すぐにでも眠りたいようでしたが、荷物を片付け、順番に大浴場に行き、体をきれいに洗って、湯船で一日の疲れを癒しました。部屋に戻ってからは、明日の準備を整えたり、少しだけテレビを観たり、友だちとの会話を楽しんだりし、22時には消灯をしました。
2日目は、ハウステンボスに行くため、6時半に起床。ホテルでの朝食は和食で、白ご飯や味噌汁などを美味しくいただき、エネルギーにしました。 朝食後、荷物を準備し、退所式でホテルの方々にお礼をしました。
昨日と同じ赤い観光バスに乗り、ハウステンボスへ。天気は快晴で、みんな本当にホッとしていました。 ハウステンボスに着くと、学年全員での記念写真を撮影。それから事前に決めていた4つのグループに分かれました(アトラクションを中心に楽しむグループ、スリルを楽しむグループ、探検を楽しむグループ、オランダ風情を楽しむグループ)。それぞれのグループが事前学習で、回る順番や昼食・夕食・お土産のことを考えており、計画に沿って進むことができました。園内には運河があり、船旅を楽しんだグループもありました。メリーゴーランドで、馬や馬車に座り、優雅に楽しんだグループもありました。このメリーゴーランドでは、ヘッドギアをつけることでVR(ヴァーチャル・リアリティ)体験を楽しむこともでき、それを楽しんだ生徒もいました。お化け屋敷に行ったグループでは、怖がる友だちをリードして頼もしく突き進んで行く様子も見られたようです。園内では、オランダの町並みに海外の様々な音楽が流れており、歩いているだけでもオランダに来たような気分になれました。風車や花、運河と、どこを切り取っても絵になる町並みに、みんなでたくさん写真を撮りました。夜はハウステンボスホテルに向かう道中で、アートガーデンの綺麗なイルミネーションを見ることもできました。
ハウステンボスホテルに着くと、入所式をし、それぞれの部屋に行きました。部屋では、部屋風呂に入ったり、荷物整理をしたり、友だちと談笑したり、テレビを観たり、写真を撮ったり。1日目の夜より少し余裕をもって過ごせました。
3日目も朝6時半起床。朝の支度を済ませ、7時に朝食会場に行きました。朝食は洋食で、パンやスクランブルエッグ、厚切りハム、コーンスープなどを美味しくいただきました。 朝食後は、退所式をし、ホテルの方々にお礼を伝えました。
少しずつ愛着の沸いてきた赤い観光バスに乗り、風鈴絵付け体験をしに、丸兄(まるけい)へ。丸兄に着くと、クラスごとに着席をし、説明を聞きました。素焼きの風鈴の内側に名前を書くと、絵筆で三色(ピンク、青、緑)を使い分けて、絵付けをしました。みんな一生懸命に、思い思いの絵や模様を描きました。とても集中し、最後の時間いっぱいまで取り組んでいる生徒もいました。みんなの作品は1ヶ月ほど後に、学校に送られてくるということで、今から作品の到着が楽しみですね。
風鈴絵付け体験後は、赤い観光バスに乗って、はねや総本家へ。鳥ソボロ飯、豚骨ラーメン鍋、鶏唐揚げ(明太マヨネーズつき)などを美味しくいただきました。 昼食後は、お世話になったバスガイドさん、運転手さんにお礼をし、帰りの新幹線に乗りました。
帰りの新幹線では、疲れたのか、眠っている姿が多く見られました。新大阪に着くと、観光バスに乗り、学校へ向かいました。バス内では眠っている生徒もいましたが、音楽を聴いてハイテンションになっている生徒も多くおり、旅を最後まで楽しんでいたと思います。
学校への到着は予定よりも早く、保護者の方々がお迎えに来る前に着いてしまいましたが、たくさんの教職員にお出迎えをしてもらえました。その内に、保護者の方々も続々と学校に来られ、みなさんに見守られる中、解散式をしました。修学旅行の歌を歌ったり、応援の先生へのお礼を伝えたり、生徒代表の言葉を聞いたりし、最後は「ちゃんぽん」締めをしました。事前学習から長崎名物の「ちゃんぽん」を合言葉にした歌を歌ってきましたが、この合言葉が絆になって旅を盛り上げてきたと思うと、最後の「ちゃんぽん」締めは寂しくもあり、旅の成功を意味する言葉のようで誇らしくもありました。
旅行後、家に帰ってからもお土産を渡したり、土産話に花を咲かせたりしたようです。今回の修学旅行の成功は、みんなの団結力と協力し合う力によって成し得たものだと思います。今回の成功を自信にして、協力する心を大切に、様々なチャレンジをして欲しいと思います。卒業までの高等部生活を、学年の仲間たちと楽しみ、より充実したものにしましょう。