1月31日(火) 能楽部新春ライブ

1月31日(火)昼休みに、多目的ホールで新春校内ライブを開催しました。「能楽」は、今から約650年前、室町時代に観阿弥・世阿弥親子によって大成された、世界最古の演劇です。能楽は、舞と謡で構成された、日本の伝統的な" ミュージカル"のようなもので、ユネスコ無形文化遺産に登録されています。今回、演じたのは能楽の演目の一場面で、面をつけずに着物と袴で舞う「仕舞(しまい)」というものです。今回このようなライブを開催出来ましたこと、月2回お稽古をつけてくださっている宝生流能楽師石黒実都先生に深く感謝申し上げたいと思います。

さて、1曲目の『経政』(つねまさ)は、琵琶の名手として名を馳せたといわれます。平家滅亡の後、経政(つねまさ)が愛用した琵琶を供えて弔っていると経政(つねまさ)の霊が現れ、修羅道(しゅらどう)の様子を現します。

2曲目の『高砂』では、神主の友成(ともなり)が「高砂の浦」で松の木陰を掃き清める老夫婦に出会います。老人は「住吉で待つ」と言い残し船で去ります。その後、住吉に住吉明神(すみよしみょうじん)が出現、さっそうとした舞を見せます。

3曲目の『清経』(きよつね)は、源平の戦いで自らの命を絶ってしまいます。その後、清経は死後の修羅道(しゅらどう)の様を妻に見せた後、成仏します。

1曲目と2曲目を部員が、3曲目を顧問が披露しましたが、多くの今高生・先生方が駆けつけて応援してくれる中、普段の稽古を思う存分発揮することができたと思います。ありがとうございました。また、多目的ホールの舞台も素晴らしく、足拍子の音も響き渡り、納得のいく公演となりました。拍手喝采の中、舞台を終え、最後は観客のみなさんと一緒に記念写真を撮りました。昼休みでしたので開演までの時間がとてもタイトだったのですが、引退した3年の先輩が楽屋に現れて救世主のように袴の着付けを助けてくれたこともいい思い出になりました。

2月5日(日)には、天満橋のドーンセンターホール7Fで大阪府高等学校芸術文化祭(芸文祭)日本音楽部門があり、今宮高校能楽部は、連吟『橋弁慶』で出演します。出番は15時頃になります。もしよろしければ、お越しいただけると幸いです。

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